東日本大震災で、宮城県第2の都市・石巻市と気仙沼市の経済力の半分近くが失われた――。東北最大手の地銀・七十七銀行(本店・仙台市)が、そんな推計結果をまとめた。
2005年の産業間のお金の動きを分析。東京商工リサーチがまとめた被災企業数などを当てはめ、被災額をはじき出した。
石巻市では、GDP(国内総生産)に当たる数値が5791億円から2412億円(41.7%)も減少。約3万4千人分の職が失われる影響があった。気仙沼市でも、2287億円の生産が1122億円(49.1%)減り、1万9千人分の雇用減を招く規模だ。両市とも、生産減少分の約35%は取引先の被災に伴う間接的なものだった。