政治【笠原健の信州読解】22DDHは計画を白紙撤回し、空母を建造すべきだ+(1/5ページ)(2011.7.23 07:00

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【笠原健の信州読解】
22DDHは計画を白紙撤回し、空母を建造すべきだ

2011.7.23 07:00 (1/5ページ)
中国遼寧省大連港で修復される空母「ワリャク」=2月(共同)

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中国遼寧省大連港で修復される空母「ワリャク」=2月(共同)

 いよいよ中国の空母がお目見えする。ウクライナから取得した未完成空母「ワリヤーグ」の改修を大連港で急いできた中国が8月1日にも初の空母となる「施琅」の試験航海を実施するのではないかとの情報が流れている。中国は「施琅」を練習用空母として運用するとの見方があるが、いずれは国産の新型空母を次々と建造して洋上に送り出してくるのは確実だ。中国の海軍力の脅威はより深刻度を増してわれわれ日本に迫ることになる。そこで提案したいのがヘリコプター搭載護衛艦「22DDH」の建造計画を白紙撤回し、日本も空母建造に乗り出すという構想だ。

「22DDH」で中国の空母に対抗できるか?

 「22DDH」は全通甲板を持つ「ひゅうが型」を大型に発展させた護衛艦で、「ひゅうが型」が全長197メートル、全幅33メートル、基準排水量13500トンなのに対して全長248メートル、全幅38メートル、基準排水量19500トンとなり、完成すれば海上自衛隊最大の護衛艦なる。ヘリの発着スポットは「ひゅうが型」より1カ所多い5カ所でヘリの搭載数は哨戒ヘリ7機と輸送・救難ヘリ2機の計9機の搭載が公表されている。

 防衛省は「22DDH」の必要性について、周辺国の潜水艦や水上艦艇の増強を受けて、より多数のヘリコプターの運用を可能にして対潜・対水上戦能力の向上を図るとともに国際平和協力活動、災害派遣、邦人輸送などで洋上拠点を確保する必要があるとしている。だが、中国の空母が洋上を航行するという事態を踏まえたときに「22DDH」で十分に対処できるのであろうか?

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中国遼寧省大連港で修復される空母「ワリャク」=2月(共同)
中国遼寧省大連港で修復作業が続くウクライナ製空母「ワリャク」(共同)
中国遼寧省大連港で修復作業が続くウクライナ製空母「ワリャク」(共同)

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