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出棺を手伝い涙をこらえる佐藤浩市(中央奥)=青山葬儀所(撮影・三好信也)

出棺を手伝い涙をこらえる佐藤浩市(中央奥)=青山葬儀所(撮影・三好信也)

(7/23)

 上行結腸がんから併発した肺炎のため、19日に71歳で亡くなった俳優・原田芳雄さんの葬儀・告別式が22日、東京・青山葬儀所で営まれ、俳優・佐藤浩市(50)、江口洋介(43)ら800人に加え、ファン500人も参列した。出棺の際、原田さんの歌声による「愛の讃歌」が流れると、ひつぎを運んだ佐藤、江口、阪本順治監督(52)ら“芳雄会”のメンバーは号泣。愛し、愛された仲間とファン1300人に見送られながら名優が旅立った。

  ◇  ◇

 ひつぎを抱えた“芳雄会”のメンバーの顔がゆがんだ。涙がとめどなくあふれてきた。

 「サンキュー!」。出棺の瞬間、原田さんの声が響き渡った。08年2月29日、自身の68歳のバースデーライブに録音した「愛の讃歌」と、感謝の言葉だった。公私ともに慣れ親しんだ声に佐藤、江口、阪本監督、杉本哲太(46)、勝村政信(48)はこらえきれず泣いた。見送っていた桃井かおり(60)も同じだった。

 別れが惜しかった。21日の通夜が終わってからも、メンバーは遺影の前で車座になり深夜まで宴を繰り広げた。原田さんが亡くなった19日から枕元で思い出を語り尽くしたはずだが、いつまでも枯れることはなかった。

 愛された名優の葬儀はにぎやかなものとなった。喪主で長男の原田喧太(41)は「原田芳雄の作品と魂は永遠に生き続けます。最後は祭りごとが大好きだったおやじなので三本締めで締めたいと思います」とあいさつした。景気よく手を打った出席者からは盛大に「ありがとう!」の言葉が湧き起こった。ひつぎには年末恒例のもちつき会で着ていた法被と、毎年2月に参加していた和歌山・新宮市の「お燈祭り」の白装束が収められた。

 式が終わると寂しさがつのった。佐藤は、原田さんの最後の姿となった11日の映画「大鹿村騒動記」完成披露試写会を振り返り「あの太い声…声が出ていないのはショックでした」と声を震わせた。江口も「僕らの中ではまだ死んでませんから」と唇をかんだ。

 “芳雄会”では来年2月29日、原田さんの72回目の誕生日にバースデーライブを企画しているという。酒を酌み交わして過ごした楽しい時間…。原田さんを慕い、かわいがられた仲間は、思い出の数々を決して忘れることはない。

(デイリースポーツ提供)

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