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【芸能・社会】「芳雄ありがとう!」 祭りの三本締めでお別れ2011年7月23日 紙面から
肺炎のため19日に71歳で死去した俳優の原田芳雄さんの葬儀・告別式が22日、東京都港区の青山葬儀所で営まれ、関係者約800人と、ファン約500人が参列した。 毎年12月28日に自宅に役者仲間を招待し、もちつきを恒例としていた原田さん。その際に着ていた法被や思い出の品が棺に納められた。また、一般の弔問客にも、大好きだった長野の地酒「夜明け前」が弔い酒として振る舞われた。 弔辞を述べた俳優の石橋蓮司(69)は「病魔と闘いながら、最新作の主演映画に挑む姿は感動的で、すごみさえ感じた。お前の力と身体は日本の映画界に必要だ。ほんの少し、休んでくれ」などと語り、号泣した。 原田さんの長男でミュージシャンの原田喧太(41)は喪主としてあいさつに立ち、最後に「祭りごとが大好きだったおやじだったので、三本締めで締めたいと思います。原田芳雄の役者人生にお手を拝借!!」と高らかに叫び、手拍子が会場に響き渡った。 出棺の際は、ブルースシンガーでもあった原田さんが、08年2月29日に都内で開催したバースデーライブで披露した「愛の讃歌」が会場に流れた。そして、遺作となった主演映画「大鹿村騒動記」(16日公開)の阪本順治監督(52)をはじめ、佐藤浩市(50)、江口洋介(43)ら俳優やミュージシャン仲間が原田さんの棺を運んだ。「ありがとう、芳雄!!」。ファンの絶叫が響き渡る中、原田さんは人生のエンドロールを迎えた。 原田さんの遺作映画「大鹿村騒動記」で共演した佐藤浩市(50)は、原田さんが亡くなる直前に登壇した同映画の試写会を思い出し、目に大粒の涙を浮かべた。「『絶対何があっても来る』と言っていた。かなりやせられているのもわかっていた。(原田さんらしい)野太い声が出なくてショックでした」と声を詰まらせた。原田さんとは、実は親戚筋でもあるそうで「芳雄さんと姻戚関係ができて、数年間は誇らしかった」と話した。 映画「アナザヘヴン」(00年)で共演した江口洋介(43)は「人と人とのつながりを大切にし、作品を一つ作る時に徹底的に話す人」とたたえ、「(原田さんに贈る)言葉が出てこないです」と涙ぐんだ。 夫の故勝新太郎さんが原田さんと親しかった中村玉緒(72)は「男同士だったけれど、好き同士(の仲)だった」と懐かしげに話した。 ◆主な参列者 瑛太、松尾貴史、杉本哲太、石橋蓮司、桃井かおり、市原悦子、吹越満、広田レオナ、松たか子、いしだあゆみ、松田龍平、阿藤快、大杉漣、鈴木清順、石橋凌、原田美枝子、平田満、阪本順治、桑名正博、加藤雅也、伊藤英明、中村敦夫、宮沢りえ、岸谷五朗、長塚圭史、北村一輝、広末涼子、八名信夫、竹野内豊、オダギリジョー(順不同、敬称略) PR情報
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