(CNN) ノルウェーで22日に大規模な爆発が発生した事件で、死者数が少なくとも80人に達した。現地警察が伝えた。死者数は今後も増える可能性があるという。
首都オスロ中心部で大規模な爆発事件が発生し、当初少なくとも7人が死亡、90人が病院に搬送されたと伝えられていた。爆発でストルテンベルグ首相の執務室が入る政府庁舎など、多くの建物が破損したが、当時、首相は執務室にはおらず無事だった。
また、この爆発事件直後に銃乱射事件が発生しており、警察はこの2つの事件には明確な関連性があるとしている。
1回目の爆発事件後、オスロ郊外のウートオイヤ島で男が銃を乱射し、10人が死亡した。当時、同島では与党労働党の若手党員の集会が行われており、約700人が出席していた。集会の参加者によると、男は本土と島を結ぶ連絡船に乗ってやってきて、参加者に安全検査を行うと告げ、その数分後に銃を乱射し始めたという。集会の参加者の大半は16歳から22歳までの若者で、中には13歳の少年もいた。彼らは政治の授業やグループ活動に参加した後、テントで1泊する予定だったという。
警察は、同島で爆発直前に政府庁舎付近で目撃された人物と特徴が一致する32歳のノルウェー人の男を逮捕したと発表した。男が使用した銃は自動拳銃で、乱射事件後に同島で未使用の複数の爆弾が発見されたという。
今回の事件について、ある米当局者はテロと断定するのは時期尚早としながらも、国際テロ組織アルカイダが欧州で攻撃を仕掛ける危険が高まっていることを考えると、常にテロの可能性を考慮しなければならないと語った。
またオバマ米大統領は、国際社会全体で防止しなければならないことを再認識させられる事件だと語っている。