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【サッカー】鮫島 長友になる2011年7月23日 紙面から
なでしこジャパンのDF鮫島彩(24)が22日、所属クラブのボストンに戻るため、成田空港発の航空機で渡米した。女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会は左サイドバックで全6試合にフル出場して初優勝に貢献。積極的な攻撃参加で存在感を示したが、同じポジションであこがれの存在でもある男子日本代表のDF長友佑都(インテル)を見習い、女子サッカー大国の米国でさらに攻撃に磨きを掛けることを誓った。 派手さは決してない紺のパンツスーツと白のブラウス姿。鮫島はおしとやかに成田空港に現れた。だが頭の中はそんな清楚(せいそ)な格好とは似つかず、米国で取り組むべき豪快なプレーだけを見据えていた。 「長友さんの積極的な攻撃参加が、見ていて本当に面白い。運動量もある。私も見ている人が面白いと思えるようなプレーをしたい。DFだけど攻撃に貢献できるようなプレーをしたい」 W杯を振り返って自らのプレーを「オーバーラップの場面とかで自分の特長は出せたと思う」と評価する。それでも、男子の代表戦を見るたびに同じポジションに目がくぎ付けになってきた自分も忘れてはいない。 W杯開幕前の6月に移籍を果たしたボストンでは、移籍直後に1試合の途中出場も経験した。だからといって安泰なシーズンが待っているわけではない。 「DFラインが全員代表選手なんで、なかなか試合に出るのは難しいと思う。でも自分の特長は攻撃参加。それを積極的に出して試合に出られれば」と言う。 ポジション争いからのスタート。だが、生きるのはW杯で培った対応力だ。 「9番(MFオライリー)は対峙(たいじ)してイヤな相手だった。日本は組織的な戦いだけど米国は1対1(の戦い)。対応できるように強化していきたい」。ヤマトナデシコが、女子サッカー大国でさらに磨きをかける。 (上條憲也) PR情報
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