連ドラ日記(2001年冬)

連ドラの感想、役者、周辺事項などについて書いてゆくコーナーです。(単発ドラマやスペシャル版などの感想はここでは扱っておりません) 今のところは毎回の感想文が主。

連ドラ関係コンテンツに戻る



「FACE・見知らぬ恋人」(第4回)
 ますます謎は深まる・・・というより徐々にヒントがばらまかれている。択己&亮より彼の両親のほうがどこかおかしいと感じるのはワタシだけでしょうか。お母さんなにも知らなさすぎ。お父さんは・・・普通「重役になる」と「交際を認める」を交換条件にするかなぁ。しかも早紀の身辺を調査するのはともかくとして(こういうのって問題のある行動なんですけどね)、岡田の身辺まで調査して、仕事上では役立たずだとわかっているのに、択己と早紀を引き離す裏工作に使えるというだけで残しておく。どうして岡田が早紀とそういう関係にあるのがわかったんだろう。それとも全社員の身辺調査をしてるのか? 今回の亮は、バーでピアノの例の曲を聞いたときに出てきたみたいですね。しかもやりかたがかしこくなってる。そのまま択己と思わせて早紀とセックス、翌日も亮のまま出社して仕事をびしびし取り仕切る(ところで択己が指名した責任者が由花だったこと・・・あとあと禍根にならなければいいんですが。あのお局様、ちょっと不満そうだった)。真理子に追いすがられながらも家を出たときも亮だったよな。ちょっとした仕草でわかりますな。亮と択己とどっちもステキ〜というわけにはいかないのだろうか。そんな脳天気な女じゃないから悩んでいるのか早紀は。択己との愛の喜びをかみしめながらも、自分の家庭環境と択己のそれが釣り合わないと自己卑下して悩んでたりする。お母さんまで出てくるし。真理子の台詞からは、択己と彼女が本当は血がつながってないこと、秘書の台詞からは、亮のほうが本物っぽいニュアンスを感じる。択己は虐待されてた亮がサバイバルのために作り出した「いい子」の人格じゃないの? 父親があんなに高圧的なのは、択己(亮)に対して、自分の版図を広げるためのコマのひとつ、将来の後継者としか見てないからではないだろうか。01/01/31

「もう一度キス」(第4回)
 誰かあの美和って女なんとかしてくれ〜〜(爆)。なんなんだいったい。歩からの誘いをOKしてデートしている最中に他の男(しかも歩の友人)からかかってきた電話に出て「これから会おう」と約束、三人で会うのかなと思いきや、彼女だけがその相手の車に・・・何様だいったい。しかも歩が締め切りより早めに仕事を提出したら、「そんなの遅れるくらいでいいのよ」とかさ。学生でしょ・・・学生時代からそういう変な駆け引き根性前に出してどーする。しかも歩がサティ&コクトー展に行きたいって言ったら、そんなの授業でさんざん聴かされてるから行きたくないだと。ホントに音楽好きなのか? そんでもって歩がピアノを弾いてる前でさんざんいちゃついておきながら、彼のピアノの音色が素晴らしいからってまた誘おうとするんだよね。自分より先にお母さんが近づいたら不満そうな顔したりして。気配りに欠けるところはまあいい(ワタシも他人の気配りのことは言えない)んですが、たぶん彼女は「自分は可愛い」という自信の上で「自分が声をかければ男の子は喜ぶ」とでも思ってるんだろうなぁ。しかも自分の嫌らしさに自分で気づいていないよね。自分は明るく素直な子だと思っているに違いない。奔放なのが可愛く見える女性もいるけど、あんた醜いだけだよ。うーん・・・毎回この人見る度「どうにかしてくれ〜」になっておるよ。対照的に本筋の歩と玲花(本名ではないみたい。本名はヤン・ソワヤだっけ?)の話は幻想的なまでにロマンティック。夜の海で花火をしたり、手をつないで海岸を歩いたり。漁師のおじさんがなぜあのような話をしたのか、今ひとつわかんないんだけど。玲花もちょっと複雑そうな顔してましたけど。01/01/31

「2001年のおとこ運」(第4回)
 なんか変だこの人たち。抱きしめて〜って幼なじみ同士で抱き合っているカヲルとさくらも変だし、ちょっとためしてみようと言って天羽に抱きしめてくれと頼むあたるも変すぎ。銭湯で6人が偶然一緒になるというのもあんまりといえばあんまりだ。しかも風呂場の壁越しに当てつけ合戦。中でもいちばん変(というより凄い)なのは洋子・・・基礎体温表の排卵日チェックだけでもすごいのに、パソコンに今後の予定表(病院で検査、とかさ)まで作成しているとは。まさに蜘蛛女・・・ でもこの人たち好きだなぁ。なんていうか、人とまっすぐ向き合うことを恐れている30代と、傷ついてもまっすぐ向き合いたいと思っている20代前半のお話ですよね。天羽とあたるが抱き合ってるのを見て不機嫌になっちゃうカヲルとか、強がっているさくらとか、ぶーぶー文句を言ってばかりの(でもその情けなさみっともなさはちゃんと自分でわかってる)あたるも可愛いけど、さくらのことをもてあそんで(?)る伊倉(単なる甘えん坊なのか?)とかシングルマザーにこだわる洋子も、なんか可愛くなってきた。30代でも修羅場やってる女も多いわけだから、洋子の、カヲルの前でも天羽や伊倉と仲良くしちゃう行動は、さばけすぎって気もするんだが。天羽はあたるを可愛いと思ってるよね。彼女に面と向かっては軽くあしらいつつも、ケンちゃんから電話がかかるときつい口調で対したりして。カヲルも心穏やかではない。にゃんか「オーバー・タイム」を思い出すぞ。この年代でやればよかったんだよ、あの話。01/01/31

「女子アナ。」(第4回)
 相変わらずコメディなんだかシリアスなんだかはっきりしないところがあるが、今回は後半ぐっときましたねぇ。中継シーンの緊迫感は抜群だった。確かに真琴の行動はひとつ間違えばとんでもないことになっちゃうわけで誉められたものではないけど、でもワタシも麻生さんと同様、そーゆー真琴が好きだな。同期の倉本のために一肌脱いじゃうところもいいし(このエステ潜入失敗って笑うとこなんだろうけど笑えないです・・・)。そんでもって今回、前回も出ていた「仕事選び」の問題に高見沢Pがひとつの答えを。万里子は仕事を選んでも許されるレベルの技量(アナウンス技術だけでなく放送中の気配りなども含めて)を持っているが、真琴はそこまで達していない。だから仕事を選んではいけない。なるほど・・・ 万里子もちょっと言い過ぎちゃう、と思うんだけど、ホントのことだからなぁ。敵は多いが仕事では認めざるを得ないってタイプだよね。それに彼女も彼女なりに協力してくれている。真琴や倉本のバックアップというよりは報道人としての義務感ってことだろうけど(彼女流に言えば)。個人的には万里子のように、お上手が言えなくても実力があって認められて行く(?)人がいてもいいと思う。このドラマ、ちゃんと仕事の出来る人とか頑張っている人がきちんと認められているから好きさ。逆に藤島・・・(苦笑)。営業もいいけど、もうちょっと他にやりようがあるんじゃないのか? この人ってば、こういうお菓子やコビ売りで仕事がとれるという認識をいったいどこで身につけたのか。倉沢と真琴がいい雰囲気。そんでもって部長と先輩アナウンサー(名前忘れた)も???01/01/31

「別れさせ屋」(第4回)
 釈然としない依頼ながらも最後には落ち着くべき所に落ち着いた感じ。「カバチタレ!」といい、今期のドラマのテーマには「人として理不尽と感じることと仕事であるということの折り合いをどうつけるか」ということが含まれているように思う。仕事である以上、理不尽と感じることでもやらなければならないことがあるという。例によって美郷は途中でぶち切れて勝手な行動とるんですが、今回はそれに亮一や留吉まで荷担。感化されてるのか? しまいには社長まで熱くなっちゃうし。視聴者としても、どう見てもあの依頼者の男がろくでなし(というより優柔不断で迷惑を振りまいている)だろうというのはわかるので、今回の依頼内容には理不尽なものを感じるのだが、最後にはターゲットも、この結婚を心から祝福している人がいることを知り、最後まで優柔不断な男の態度に決心をして(だと思うんですが)別れるという納得のゆく展開。どうせなら花嫁さんも愛想をつかして逃げ出すという展開ならよかったのに。ただこの女性は、相手のしょうもない部分もわかった上で、それも引き受けてゆこうと決めたように見える。それはそれでいいと思う。来週は亮一がいっぱい出てくるようなので楽しみ。01/01/29

「HERO」(第4回)
 今回はわりと面白かった。全員が仕事してたからかも。芝山のヘッドハンティングの話がきちんと本筋とつながっている(やってらんねぇよと言いながらも警部補直伝の逮捕術で犯人を捕まえてしまう)ところもいいし、全体のバランス、リズム感もよかった。二人ずつ捜査にいって、それぞれにどたばたするという。食い逃げ犯の事情聴取の場面の入り方もいい。あれだけ食べたのか?梶原善。2話に続いてまたも「その時間にしかそこにいない」ものにあからさまな証拠の手がかりという進め方はどうかと思うが(そういうのって警察も見逃しやすいんだろうか。それ以前に「こいつが犯人だろう」っていうのがあったら、他の発想には行きにくいとは思うが)、久利生がスーツを着てないことに対する疑問や、警察の捜査に首を突っ込まれることに対する刑事の不満、「そんなことは警察だって調べてる」という自負、どうして検事になったのかというイヤミ(?)などが適宜はさまれてるところは、視聴者の疑問を警部補が代弁してるみたいで面白かった。久利生ってそもそもスーツ持ってないみたいね。通販ネタや久利生がいつも行く店のメニューネタなどのコネタの具合もよかった。逆に、どうして江上検事は刑事の前で熱くなったのかという雨宮の疑問に「お前がいたからだろ、気付けよ」という久利生のリアクションの場面なんかは、どうでもいい感じ。そんでもって、全員が少しずつ久利生に感化されてることはわかったけど、それがいきなり(中村検事の言動など)出て来すぎ(先週まではぜんぜんそんなそぶりなかったのに)だし、末次さんは有能だし(この先、久利生の事務官がやっぱり雨宮でなければならないという必然性がないような・・・いや別にそれでもいいけど)、「久々に仕事した」ってのはどうなんですかね。ふだん何をやってるんだ。01/01/29

「白い影」(第3回)
 今日はなんかよかった。倫子がどういう人間か、よく出ていたように思う。この人はお仕事ドラマにありがちの「ドジで失敗が多いけど前向きに明るく頑張る」キャラクターじゃないですね。そうかといっていつでもニコニコ天使のような完璧な看護婦さんというわけでもない。傍目にはどう見ても頑張ってる(頑張りすぎ)し仕事もてきぱきできているのに、些細なミス(というよりも患者さんにウソをつくのが嫌だったりわがままな患者の気持ちをわかってあげられなかったり)があるたびに、自分はダメだ〜と落ち込むタイプ。別に仕事の出来ない人への当てつけじゃなくて(当てつけだったら嫌みったらしく同僚の前で嘆くよ)本当にそう思ってる。自分の中に「こうあるべき」ナース像というのがあって、すんげー設定高いんだよね。本当に仕事してない人間は自分はダメだなんて悩んだりしないんだけどさ(そうしてさらに差がつく)。こういう人って、自分に厳しい分、他人にも厳しいんですけど。直江にぎゃーぎゃー言っていたキャラクターとも合っている。だらだら仕事してる(ことに自覚のある)人にはこういう人は煙たいと思う。頑張ったあげくに倒れられても迷惑だしねぇ・・・ 頑張れっていうのも酷だし、かといって頑張らなくていい(肩の力を抜けとかいうのもすんげー無責任だし)というのも違うし、励まし方が難しいキャラクターだ。直江のほうは今回も、ちゃんとした医者ぶり。単に小橋のようなヒューマニズムに立たないだけで、やるべきことは的確にやってるし、患者やナースへの気配り(? 個人的に倫子に関心あるだけかも)もしてるし、むしろ小橋のほうが正論言ってるけど青いって感じ。この人はこの人でいいと思うが。そんでもって次郎・・・どうしょうもねーなー。更生するんじゃなかったのかよ。そんな、芸能マスコミに情報を売って得たお金で返しても(その目的もあると思う)小橋は喜ばないと思うが。01/01/28

「向井荒太の動物日記・愛犬ロシナンテの災難」(第3回)
 また今回もいつものように教授たちが学生を利用し、みちるとエミリは嫌な作業を荒太にぜんぶ押しつける話かと思っていたら、後半見る見るシリアスな展開に。てっきりお産が終わった辺りでまとめるのかと思っていたらそのあとが。ワタシゃハナコは解体業者に売られるのかなぁと思っていたんですが、もっとシビアな(ハナコにとっては似たようなもんだと思うが)現実と直面しちゃう荒太であった。生命を扱う仕事というのはシビアなものだよな・・・乳牛として役に立たなくなった牛を実習で解剖することについてロシナンテの意見をきいてみたかった。これだって人間のエゴといえばエゴだもんなぁ。謙虚な気持ちで黙祷すればいいのか?って問題もあるし。牛乳云々の一件もちょっと説得力がない。言いたいことはわかるし、牛乳の入ったバケツをひっくり返すエミリの行動は論外だと思うが、動物を擬人化するのはどうかなぁ。動物は動物だよ。別に人間の役に立とうなんて思っちゃいねーよ。優しくしても人間が自分たちの都合で動物を使い回しているのは変わらないわけで。うーん・・・ しかしそれにしてもエミリはわがまますぎると思う。今回だけで何度「もうやめます」と言ったかわからねぇ。まあ獣医学を志望した動機が「獣医は儲かる」らしいから、動物の世話をするのを嫌がるのも無理はないのかも。対照的に先輩たちはやっぱり先輩たちだと思った。停電のときの行動なんか見てると、この人たちは自らのやるべき事がちゃんとわかっているんだなぁと。荒太たちの実習を邪魔する目的で来ていた先輩すらぱっと出てきて搾乳を手伝う。そうしないと牛が病気になるというのが、やっぱりきちんとこの人たちはわかってるんだなぁと。獣医としての行動をしてしまうのだなと思った。学生たちを翻弄している浦島も、やることはきちんとやっててそれなりの腕があるから、普段は遠野と卓球の勝負なんかしてられるわけで。みちるやエミリのいい加減さとは根本的に違う。そんでもって荒太を見てると、なにかわかっている感じがする。ハナコの気持ちを感じ取って、それに敬意を払ってる感じがするなぁ。01/01/27

「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」(第3回)
 今日は性の問題が横溢していた・・・というよりは美少年の上半身が(笑)。見て楽しいか〜?裸。男性陣はこういう「男のセミヌード」とか「チェリーボーイは云々」という会話に対してどう思うのか。ワタシは、今まで女性については処女がどうとか言われてきた分、男が女に振り回されるでくの坊的存在として描かれてるのは面白いと思ったけどね。性的に進んでる(ホントに言ってる通りなのか疑問はあるが)のは当然のように唯で、唯に嫌われないようにチェリーボーイを卒業したいと思ったりするまなと。遥にはホントのことは言えないから、プロを相手にしたことにして、彼女に嫌われないようにという話にして(遥はあんまりそんなこと気にしないように見えるけど)。こんな若いウチから男っちゅーのは、そーゆー言い訳するものなのね。そんでもって若いウチから、プロなら許す的なことを言っちゃう遥。そんなことでいいのか??? ちょっとそれは悲しいかも。まあ「好きな人を束縛したくない」(束縛して嫌われるのは嫌)という考え方の遥らしい対処の仕方ではあるけど。こういうけなげな女の子が好きだっちゅー向きも多かろうなぁ。ワタシも遥は可愛いなぁと思うんですが、より好きなのは唯かなぁ。ワタシもこっちのタイプだったですね。相手の都合は考えず、好きなら側へ寄って行く。「好きにならなくてもいいから嫌いにならないで」とは言わなかったが、相手の気持ちがよそ向いてても関係ねーよっていう。唯も遥も要するに自分のことしか考えてないんだけどさ。そんなもんだろうな恋って。唯って高校2年生にしては言動が幼いかなぁと思うんだけど、その一方で、こういうヤツってどこかいそうな。あれを計算してるんだったら単なる計算マコちゃんだが、唯は計算してないと思う。哲也もあいかわらずいいし、彼のことを遥が嫌ってる、その嫌いぶりもいいんだよなぁ。理屈ではなくムカつくって感じで。お母さんがいきなり入院したのにはびっくり。都合良く大人を排除したな・・・01/01/27

「カバチタレ!」(第3回)
 今回も悪・・・というよりしょーもない依頼人のために嫌な仕事をしなければならなくなった栄田。最初は、仕事中に倒れた従業員に補償金を払わない社長に談判するという「正義の味方」だったんだけど、だんだん社長も資金繰りが苦しいということがわかり、法律を振りかざして弱者から金をむしり取ってるてな感じになってくる。ああいう会社多いんだろうなぁ・・・潰れるしかないのか。まあ栄田が補償金を取らなくても遅かれ早かれな気はするけど。被害者も加害者も弱者だよなというケース。でもそのあとで引き続き依頼人(被害者の子どもたち)から受けた依頼は、相続放棄の書類を被害者の妻である母親に書かせるというもの。これが数人いるんだけど、自分のことしか考えない恥ずかしい連中ばっかりで。父親が生きてるうちから遺産相続の取り分でケンカするという、栄田でなくともうんざりなケース。でも一度受けてしまった依頼だから心を鬼にして書類を作成しなければならなくなって、でも鬼にもなりきれず、というのが栄田の甘さなのかもしれないけど、いいところでもあるよな。仕事とはいえ、ここで悩まない人に法律関係の仕事をしてほしくないぞ。希美のほうも栄田のために何ができるのか一生懸命考えて、栄田ができない(性格的にも苦手そうだし立場上しにくい)「発想の転換」を提案したりして、それが何になってるのかは今ひとつわからんのだけど、なにかにはなっていると信じたい。なによりも希美が側にいることで栄田も心強いのではないかなぁ。最後に被害者の目が覚めるところはドラマだなぁと思ったけど、このくらいのご褒美(?)はあってもいいだろう。弟のエピソードはなぜ出てくるのか不明(「カバチタレ!」って言わせるためだけじゃないのか?)。ラストの「魅せる紳士」には前々回の「知的な浮浪者」同様笑わせてもらいました。芥川全集背負ったホームレスってあんまりいなさそうだけど、ああいう変態はいそうだなぁ。喫茶店での大野のモノローグもいい。01/01/25

「お前の諭吉が泣いている」(第3回)
 今回の課題は受験生集め。例によってピントはずれの太郎は、生徒にチラシを配ったり、新しい制服を考えたり、頑張ってはいるのだが(そして今回ケッペキもその努力は認めるのだが)効果はゼロ。挙げ句の果てには他校の前でチラシを配って警察沙汰になり、すでに申し込んでいた人たちからもキャンセルがあいつぎ、受験生ゼロの状態に。そこに、親から勘当され授業料を払ってもらえない(親のこういう仕打ちって法律的には許されるのか? よく「勘当だ」とか言うけど、勘当なんてできるのか?)生徒と、愛美のお金の使い方(なんと貯金が1千万。ケッペキによると30代で1千万貯めてる人は全体の5%くらいなんだって。愛美のように無目的に貯めこんでる人は当然もっと少ない)の問題も絡む。何もしていないあなたの給料を払うために太郎は頑張っているとケッペキに言われた愛美は自分の貯金を崩して勘当された生徒の授業料を払い、生徒のほうは「いつでも戻ってきていい」という愛美の言葉に勘当してもう一度入試を受けに来る(一度退学してるので)。その入試の問題は太郎が考えたもので第1問目「この学校へのラブレターを書いてください」。うーむ。いい話ですね。ワタシはけっこうこういうころで愛美も役に立ってると思うんだけど。1話目の自殺騒ぎのときといい、なにかすごくいいものを持ってるよね〜めったに発揮しないけど。そんでもって入試の日に、どうせ誰も来ないとか言いつつ教師は全員やってきて門の前で待っちゃうというところがドラマだなぁ・・・ そのあとにご飯食べながらあれこれと出してた案をなぜもっと早く出さない? トルナーレというのはイタリア語で「おかえり」という意味だとか。その意味はわからないのに、校門が大きいのは家のような場所にするためだったんだと解釈できちゃう太郎ってさすがおばあちゃんの孫だなぁ。愛美が実は個人病院の院長の娘で勘当中の身だというのも判明。彼女も彼女のいいところを残しつつもっと先へゆけるといいなぁ。01/01/25

「FACE・見知らぬ恋人」(第3回)
 のっけから精神科医を訪れている択己&早紀。やっぱり人格同士が互いに憎みあうなんて例外ケースらしいですね〜 でも2番目の人格は最初の人格のこと知ってるんじゃないのか? 昔読んだ本だとそうなってたけど。で、なんとなく釈然としないということで二人は由花の叔父さんのところへ。アメリカの精神医学界から追われたという異端の医者の出してきた手は・・・催眠療法。まあいいけどさ・・・で、人格が変わる鍵は幼い頃にきいたピアノの音というのがわかり(そのときに現れた第二の人格を叔父さんは目の当たりにする)、なにか家庭に原因があるんじゃないかと早紀は択己の家を訪れる。早紀には択己の家庭は幸せそうに見えているらしいが、そうかぁ? あの妹の敵意といい、妙に幅をきかせている家政婦さんといい、威圧的な父親(早紀の会社の役員まで動かして早紀に別れるように言う)といい、明らかに変じゃん。ピアノの謎はいまのところはわかっていないんだけど、虐待されてる側でお母さんはピアノ弾いてたとか、そういうことかなぁ。あのお母さんはぜったい胡散臭い。そうこうしているうちに早紀の母が事故に遭い、早紀は実家に帰るんだけど、そこで母に言われたことを断りきれないんですよね。しばらく実家にいて家事をしろっていう。でも父親(義父)は昔彼女に嫌らしいことをした相手で、早紀も警戒してるんだけど、金をよこせと言う義父ともみ合ってるとこを偶然戻ってきた母親に見られて、追い出される。どうして択己に早紀の居場所(子ども時代からの隠れ家とか)がわかったのか謎ですが、とにかく彼女を追いかけてきた択己。そのあと彼は亮に変身。義父をそそのかして早紀を襲わせるんだけど、すんでのところで亮は義父を殴り飛ばして早紀を助けてしまう。その前にも眠っている早紀を刺そうとしたけど刺せない場面があった。あんな女いつでも殺せるとかうそぶいていたけど、明らかになにか早紀を殺すことをためらわせる抑制が働いている模様。今度も早紀を助けてしまった亮は、自分に「択己さん」と呼びかける早紀の前で、誰もが択己を愛して自分のことは憎むと嘆き悲しむ。この、凶暴だけど愛を求めていて(この辺、由花の叔父さんは見抜いていた)自殺願望すら漂わせているというところが亮というキャラクターの魅力だな。ある意味悲しい人格。択己のほうも自分を相当抑制しているという意味では不自由な人。択己と亮を足して2で割ったくらいがいいと思うんだけどなー。どちらかを消すんじゃなくて統合させたりできないもんかね。岡田課長の逸脱ぶり(誰もいない夜の社内で早紀の机にすりすり)はもはやサービスショット? 由花の「人間は育ちかた」とかトラウマがないのをつまらながるかのような言いぐさは、あの状況だとちょっと無神経かも。01/01/24

「もう一度キス」(第3回)
 よくなってきた。窪塚くんのしゃべり方もこなれてきた感じ。あの訥々としたしゃべり方は緊張したり考えながら喋ったりするときの歩のクセかなという気もする。両親の前で硬かったり美和(この女なんとかしてくれ〜)の前で硬かったりするんだよね。なんていうか・・・リラックスできてない感じ。どこへ行っても誰といても玲花のことを考えてその場を楽しむことができない。疎外感が今回はすごく感じられた。正美といるときリラックスして見えるのは、彼女が玲花と共通の文化を持ってるからかもしれない。玲花のことを知りたい→彼女の出身地である韓国のことを知りたい。その気持ちわかる気がする。それでたまたま入った仕事が韓国の踊りを撮った写真展のBGMというのはできすぎだけど。正美や玲花が口を開けば韓国の話をするのは、そうしてこだわっていないと潰されるからかもしれないなぁ(ドラマ上の都合もあるけど)。あのパーティーで会った男性みたいに、韓国語の歌はわかりにくくて困るとか、韓国人の前で平気で言っちゃうような人間が多いわけだから。あのマネージャーは韓国の人なのか、それとも日本から玲花をデビューさせるために来た在日韓国人なのか不明だけど、ああいう人もいるのだろうなぁ。01/01/24

「2001年のおとこ運」(第3回)
 引き続きキュート光線。もうねー、あたるとカヲルとさくらが好きさ。特にあたるとカヲルの、男女の色気は感じてないけどお互いを気にかけてるってとこ。憧れの洋子と一緒にいるのにあたるのことを気にかけてあれこれ話題にしてしまうカヲルが可愛いですね。もうすべてわかってるって感じ? さくらも伊倉に腹を立てつつ忘れられないのよ〜ってとこがいい。伊倉(未だに正体不明)のほうが一枚上手で彼女の気持ちを見透かして都合良く持って行ってるというのを教えてあげたいものだ。カヲルにも洋子の正体を教えてあげたいぞ。こっちはいくらかわかってきた。セックスしたあと手帳を広げて排卵日チェックをする女。子種がほしいだけかい! それを知らずに騙されて(まあ好感を持てなかったら子種候補にもならないとは思うけど)いるカヲルの優しさ性格のよさに少しずつ心動かされてはいるようだけど、なんというかあまりにも・・・まああの年で夢見がちなのもどうかと思うが、あまりに即物的すぎる(苦笑)。そういう目的とわかったら傷つきますよやっぱ。屋上で語るシーンももしかしたら「手」だったのか。それはないか。カヲルもビューネくんやってるんじゃねー。あたるのほうも、さくらやカヲルが落ち込んでるのを一生懸命慰めようとしたり、気をつかったり、いいとこあるじゃん。あの面接での態度はどうかと思うけど。店番を頼まれたお店のバーにあるお酒を片っ端から飲んでしまうのもどうかと思うけど。でもあの状況は寂しいかもね。来週はいよいよケンちゃんが出てくるようなので楽しみ。01/01/24

「女子アナ。」(第3回)
 今回のテーマは「仕事選び」か? 「仕事の質」かな。回ってきた仕事に対して三人三様の態度。嫌な仕事は知らん顔して先輩に押しつけ、しかも怒られそうになると他人に責任を押しつけるみどりは論外として、万里子のような態度も新人としてはどうかと思うし、そうかと言って真琴のように何も考えないで仕事を受けて何も考えないで言われたとおりにやっちゃうというのもどうなのか。どちらも問題あるんだけどもどちらも一生懸命で何か学んでいってるかな?って気はする。最初からなんでもわかっている人なんていないわけだし。先輩ベテランレポーターも意地悪で現場を体験させてるわけではなかった。高見沢Pもアナウンス部の上司もいろいろ考えてくれてるんだろうなぁ。今回も真琴の件でワイドショー班に抗議してくれたり。永沢瞳(思わずモデルは誰じゃ〜なんて下世話な方向に興味が行ってしまったが、奥貫薫って思っていたより上手いと思った)にびんたされてレポーターの仕事を降りてしまったとき、どうなるのかなぁと思ったけど、そこで麻生の話をきいて自分なりのやり方で責任を果たそうとするところはよかったね。怒らせたままだったら後味が悪かった。あそこはお約束でもやはりまとめて貰わないと(親子だから分かり合えるという考え方はどうかと思うけど。先入観はいかんよ)。掘田の前で泣いてしまうのにもイヤミがない(水野美紀って泣く演技が上手い)。一方で万里子の頑張り方というか気負いというか、それもわかるなぁ、愛しいなぁ。掘田になった気分(笑)。いや、あそこまでワタシは優しくないけど。掘田の気配りというか、万里子のことも真琴のこともよく見てると思う。今回は真琴のことを怒ってたけど、やっぱりそれは先輩として彼女の成長を気にかけてるからだろうし。万里子が掘田を意識している様子も可愛い。永沢瞳のインタビューの感想を聞かれたときの「嫉妬してる」にしても、相手が掘田じゃなかったら言わなかったかも。すんげー正直でいい意味でまっすぐな子なんだなぁと思った。というかいつも思ってるけど。そんでもって高見沢Pと麻生って実は男女のいい関係があるのではと思うのですが・・・どうだろ。すんごく互いのことわかってるって気がするけど。01/01/24

「別れさせ屋」(第3回)
 やや釈然としないところはあるもののまあいいでしょう。恐い思いをさせられた相手とまた関わりをもとうとする気持ちってのがよくわからん。そういう風にまとめるのもキレイゴトめいて釈然としない。ストーカーをしたヤツ(けっきょく彼ではなかったことがわかるのだが)に逆ストーカーをしかけるという「されたことをやり返して被害者の苦痛を味わわせる」というのも好きじゃないんだよね〜 でもそういうことしても空しいだけというのはきちんと描かれていたと思う。ドアの前に立っているのは被害者に変装した美郷かと思ってたら本人だったというのはgood。亮一がいきなり喫茶店の店長を蹴りつけたので何かと思っていたら、実は、という展開もよかった。え?なんで店長を蹴るの? ストーカー青年に感情移入したか? いくらなんでもあの仕打ちはひどいと思ったのか?義憤か?と思ったら、私怨だったわけね。彼がきちんと依頼者との距離を保ちつつまったく興味がないわけではないという微妙さもよかった。中村俊介、いい味出してるなぁ。ストーカー青年役の妻夫木聡も「リミット」に続き、純粋だけど孤独で犯罪に走ってしまう青年を好演。実は真犯人は別にいるんじゃないかというのは当初うっすら思っていたんですが、あの部屋の写真や実際無言電話をかけてるのを見て、やっぱりこいつか、と思っていたら酒井敏也。あとから思えば酒井敏也が出てきた時点で気が付かないといけないのだが。なにも関係ないとこに酒井敏也クラスの俳優は使わないでしょう。ストーカーされた被害者がおびえながらもダンスのレッスンやオーディションに通っているという日常性もよかった。バイトしながら芸能人を目指してるって設定は、またか〜って感じだが。美郷は今回もいらない感情移入をして事件をややこしくする。プロに徹せない甘さが彼女のよさでもあるのだろうが、結果的にいいほうへ転ぶから許されるわけであって、かなりヤバい行動だよね美郷のスタンドプレーって。あかりが24歳の男性の人生相談にのっているというコネタは、たぶん「人は話し相手を求めている」って主題の一環なんだろうけど、ああいう無駄に大人びた子どもはあんまり見たくないなぁ。ああいう子もいるんだろうけど。コネタとしても面白くない。ラストの二人が歩み寄って行くところにエンディングの曲がかぶさるところは美しかった。01/01/22

「HERO」(第3回)
 うーん・・・ますますつまらなくなってきたぞ。なぜだろう。題材は嫌いじゃない。むしろこういう事件ものは好きである。事件と絡めて人情を語ったりするのも好きである。未熟なところのある事務官(例えば)が仕事を通して人間的にも成長して行く話というのも好きである。久利生検事の鋭さを認める(そして味方になる)のが、3話目ではちと早いかもしれないが、これはまあいい。どうもねー、やっぱり脚本なんですかね。けっきょく立件できなかったが男に対する傷害の告訴も取り下げさせるというのはいい。そういう形でしかおさめられない事件というのもあるだろう。結婚詐欺の立件は難しいというのもなんとなくわかったし、詐欺の疑いのある料理研究家に久利生が腹を立てて一言いってしまうのもいい。あの場面の久利生の表情はよかった。ただねー、けっきょくコネタですかね。コネタがちゃんと本編に絡んでいないような気がする。たとえば久利生が料理研究家の家に行ったとき、同僚たちが料理教室に参加してたとか、久利生がそこでココットをごちそうになったとか、林檎を剥けない中村検事とか、事務所内を一巡するパーティーの招待状とそれを巡るエピソードとかが。今回のテーマは「男心」「男は料理のできる女に弱い」ということのようだが(そしてそれは男たちが料理研究家に騙された事情とも無関係なわけではないが)、なんか上手く絡んでないような、それがあることがかえって話をわかりにくくしているような気がする。それに通販。通販グッズが話になんの関係もない。ナイフはともかく、前を向いたまま手元の書類が読める眼鏡なんてなんの関係もないわけじゃない? 久利生が料理研究家のところに不起訴を告げに行ったとき、オムレツを作って食べて貰うエピソードなんかも必要なのか? しかもそこで「また来ようかなー」と動き回ってる彼を見て彼女は彼の魂胆(告訴を取り下げるまで通い詰めてやんわりと精神的な圧力を加える?)を見抜き、告訴を取り下げるわけですが、そんな都合良く行くかぁ? ドラマにはありがちのこの「人が何かをしてるのを見て突然今までの態度を改める」っての、今イチわかんないんですよね〜 今回で、やはりこれは久利生のかっこよさというか木村拓哉のかっこよさを見せるためのドラマだということがわかってしまった。なんだかなぁ・・・ 細かいことだが、未だに「女なのに林檎も剥けない」「恋愛を知らない女=人の気持ちがわからない」などのステロタイプを堂々と使っているのも気になる。01/01/22

「白い影」(第2回)
 それなりのまま次へと続く。まあ原作や前作やバラエティでの中居くんを思い出さないようにしとけばいけるんじゃないの。このキャラクターはけっこう好き。思っていたほど破滅的な人でもなくて意外だった。今回は、ちゃんと仕事をしていたし、患者に暴言吐くとかいうこともないし、むしろ誠実に対応している感じ。ヒューマニズムな医者の小橋のほうがよっぽど薄っぺらく見える。じゃあ直江にはヒューマニズムや優しさはないのかと言ったら、実は小橋と同じくらい(それ以上?)患者のことを考えてるんじゃないかなぁ。患者の意思や気持ちに敬意を払ってる感じかなぁ。その一方で、金がないなら出て行けみたいなことも言うわけですが。医者である前に人間か、人間である前に医者か、どっちがいいのか素人にはわかんないけどさ。それにしても、倫子がバイクでこけた場面、どう考えても、あんなところを通るほうが不自然・・・そんな交通量多い道じゃないし、止まってる車を迂回して車道側を走ればいいじゃん。お母さんとの、ウソの話も唐突だったなぁ。倫子くらいの年齢になれば(しかも看護婦などという仕事をしてれば)、ウソも時には必要だってわかってないといけないような気もするんですが。01/01/21

「向井荒太の動物日記・愛犬ロシナンテの災難」(第2回)
 なんかすげーご都合主義(笑)。どうしてここでこうなるのか、どうしてここで怒るのか、今イチわけがわかんなかったり、なぜかペットの飼い主の事情を女子寮の寮母が知ってたり、さっきまで大勢で「横暴を許すな〜」とやっていたのに、ふと気がつくと泉ピン子以外いなくなっていたり、合コンといえばペットだったり、それで胸を触る発想にいきなり行ってしまったり、ナッチが走ってきただけで溝にはまってた足が抜けたり、いやもう凄すぎ。っちゅーか、ぜんぜん面白くないぞそーゆーとこ。ちゃんとその場の顛末は彼女だって見てるのに、それが露骨に荒太のせいにされても(明らかに他の人も悪いのに)疑問を感じないナッチのキャラも不可解。泉ピン子のようなキャラの心理はともかくとして、獣医を志してる学生が、ペットをなくした悲しみを理解できないってのもなんか変だ。動物が好きだから獣医を志してるのでは。そのくせ寮母・水野真紀がなんだか難しい言葉を知ってたりして。荒太も今イチつかめないなぁ。ナッチに対して無神経なことをきいたりするところ、彼もそんなに優秀な学生ではないな。ぼよよんなりに一生懸命考えて答えたりしてるところ、思わずうるっときちゃうんですが、果たして今回脚本家は自分が何を書いているのかちゃんとわかっていたのだろうか。そんでもって、みちるたちのキャラってずっとあのまま?01/01/20

「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」(第2回)
 おお、今回はいいやんか。まなとが苛められてる話はどこいったの?という疑問や、こんなの喋り言葉じゃねーよと言いたくなるような(「彼女って〜だよね」みたいな話し方)宙に浮いてる台詞もあったが、前回よりははまれた。というよりは今回は上手くペースをつかめた感じで、そうなると今度は突然、まなとや遥や唯や哲也がいとしくなってきた。「私がただいまと言ったらおかえりと言ってね」とかさ、可愛いじゃないか、唯。唯に対するまなとのリアクションや表情も可愛い。いきなり同年代の女子と同居することになったにしてはテレが少ない気もするが。夜中にお母さんが愛されているところをのぞき見して「よかったね」と涙を流す唯もよかった。まなとと窓越しに電話で話す遥もよかった。遥を見てると、こういう女の子っているよね、って思う。そんでもって哲也。あのしゃべり方って独特だけど、そういえば、ああいうわざと台詞みたいに大げさに喋ることで本心を隠すしゃべり方ってあったな。一見棒読みっぽいけど、それでいて、真理子の部屋の前で語りかけるとこなんか、ああこの人は彼女のことが好きなんだなぁと切ない気持ちが伝わってくる。音楽室で林檎を投げつけるシーン、表現としてはありがちだなぁと思いつつ、一瞬だけマジになった哲也はやっぱり切なかった。そんでもってまなとと唯のキス未遂、まなとと遥のキスシーン。いや〜十代ものはいいねぇ。キスひとつに時間かけられて。キスのしかたのレクチャーって好きなんだよな。哲也の前でピンクのヒヨコの話をする唯とそれを聞いてる哲也もよかったなぁ。それとメインじゃないんだけど、遥の弟(笑)。01/01/19

「カバチタレ!」(第2回)
 面白い。面白いけど今回は釈然としないぞ〜 あのいけ好かない青年実業家(松茸の食べ方に執拗にこだわる時点で器が小さいって)も痴漢男もそのままか。たぶん栄田の職分では、詳しい事情を聞いたり性犯罪として警察に届けたりするアドバイスってできないんだろうなぁ。だってあの傷、突き飛ばされてできたものじゃないじゃん。確かに突き飛ばされているけど、そのあと自分ですっころんでできた傷だろう。でもその男はそんなこと言わないから栄田にもわからないし、突き飛ばした女の子のほうも法律の知識がないから、傷害罪になると言われると追いつめられて親の金を盗み、家を買う資金に困った(娘の受けた仕打ちに憤るんじゃなくて(笑))母親は大野の事務所に怒鳴り込む。しかも競売にかけられたはずの家には借金に困った一家が不法に住み着いてたりして、けっきょくなにより大切なのはマイホームより娘の笑顔ってな感じでおさまるのだが・・・痴漢男は丸儲け(怒)。ドラマ的な勧善懲悪に慣れているとつい、痴漢男がなにかしら報いを受けることを期待してしまうのだが、現実はそんな都合良くいくものじゃないということだろう。前回大野が言っていた「依頼者によっては悪の手伝いをしてしまう」ということの例が今回か。法律がしばしば変に知識を持ってて手回しのいい強者に都合良く利用されてしまうというジレンマ。勧善懲悪ドラマじゃないのね。たぶんやろうと思ったら、栄田には無理でも希美がどこかで痴漢男に説教するとか、痴漢男が今度はホントに(30万貰っても引き合わないような)ひどい目にあってるってオチ(悪銭身につかず)も用意できたかもしれないけど、それでは偶然が多すぎて(ただでさえ多いのに)嘘臭くなってしまうし、栄田の無念も伝わらない。弱い者イジメをしようと思って仕事しているわけではないのに、厳密に職務を遂行しようとすれば弱い者にしわ寄せが行くようになってしまうというジレンマ。このドラマの描こうとしてることって、一種の穴だよね。視点とか切り口の隙間。予定調和の視点ではこぼれ落ちて行くような。(ところで、あの山下くんのヌードとか、女の子にかばわれて腹を立てる場面って、なんのために出てきたのだ?)01/01/19

「お前の諭吉が泣いている」(第2回)
 前半は笑えて後半はしんみり。また今回もそりゃないだろうという部分(教頭が教員免許を持ってなかったらしいとか、ゆずのライブのチケットが当日買えたとか)はあったが、まあいいや。結城みたいな人物や愛美の保健室のような存在だって、ちょっとあり得なさそうだしさ。1万円札が回り回って元の持ち主の手に戻ってくるところが面白かった。金は天下の回りものってか? リストラの話なんですが、これはかなり身につまされる。ワタシもどちらかというと野波麻帆と同じで、ネガティヴな話がなされていると自分のことか?と思っちゃうタイプなんだな。結城が教頭に「自分の家族の心配ばかりしている」と言ったとき、そーいやほかの先生はそれなりに自分の教師としての努力をアピールしてたなぁと思ったりして。でもどう考えても最初にリストラするべきは太郎と高明なのでは。そんでもって食堂のメニューも減らすべきでは。屋上で結城に語った愛美の台詞は、ありがちな感慨だけど、いい感じ。太郎はなにをしてるってわけでもなくて今のところは右往左往しているだけだが(しかもあげくに考えたことがラッキーサボテンを頼りに万馬券当てることだったりして、ピントがずれまくっている)、結城と愛美はなにかをもたらす存在だなぁ。太郎も早く理事長の自覚に目覚めて、なんでも結城にきくんじゃなくて自分の責任で学園を背負って立ってほしいものだ。だってホントは太郎がいちばん偉いんだもん。いくら結城がリストラを言っても、太郎が「それはダメだ」と言えばできないんですよ。そこに気づいていないところが、けっこう面白いかも。結城を使いこなせてこそ一人前の理事長というものだ。01/01/18

「FACE・見知らぬ恋人」(第2回)
 しょうもないと思いつつ見てしまう。2番目の人格に「偽物だ」なんて言っちゃダメじゃん。でもあんな、自分の元の人格を憎んでいて傷つけようとする第2の人格なんてあるのか? 多重人格って元の人格守るために存在するものでは。まあこの辺は知識がないのでわからないけど。もしかしたらあるのかもしれない。二重人格といえば温厚&凶悪というのは、なんとかしてほしいけどな。たぶん択己は、あのお父さんに厳しくされすぎ(30過ぎた息子をぶん殴って連れて帰るオヤジ)、お母さんには甘やかされ過ぎて、ああなったのだろう。あのお母さんの息子を迎える態度もなにか変。30過ぎた息子がとつぜん「会社を休んで休養する」とか言って帰ってきたら、不審に思うものじゃないのか? このお母さん喜んでるだけじゃん。あの妹(畑野浩子)もぜったい何か兄に対してややこしい気持ちを抱いていそうだし。そんでもってまたまた大活躍の社内メール。重役のところに択己の犯罪の証拠メールを送りつけたのは亮だったけど。岡田が早紀の目の前に現れるたびに笑ってしまう。クサすぎだよこのキャラクターは・・・ 仲間由紀恵と渡辺満里奈が可愛い。そんでもって早紀が亮をたずねて彼のアジトで襲われてたとき、あれだけ派手に音たててるのに目を覚まさない柴崎コウはすごいと思った。01/01/17

「ロケット・ボーイ」(第2回)
 なんかなごむ。いや内容はとてもじゃないけど和むどころではなくシビアなんですが。接待に失敗して取引を打ち切られる小林、ラーメン屋の娘と結婚するかどうか悩む鈴木。でも実はいちばんシビアな状況だったのは、二人の前ではカッコつけてる田中だったりして(意外と好きかも。ああやってカッコつける気持ちわからないでもない)。先週に続いてまたまた大ポカ。会社は大損害で、大口の取引先を失ってしまう。いったいどうなるんだ田中。あの状態で1ヶ月待てと??? 鈴木の「帰って結婚でもするか」が実現するかどうかも気になる。小林と橘(中嶋朋子)の行く末はあんまり気にならないけど。かといって君江(京野ことみ)との行く末もあまり気にならない。京野ことみ今回のキャラはいいかも。不思議ちゃんかも。1ルームにシャンデリア(笑)。しかもブレーカー戻したとたんに割れちゃうという。3人が集まってうだうだ言ったりケンカしてるところも好きだが、ひとりずつ現実の厳しさ&嫌らしさ&醜さに直面しているところも好き。小林が後輩の話をきいて、思ったようにゆかないのは自分だけじゃないんだ、とほっとした途端に、後輩は将来のことをちゃんと考えていることがわかって「ぜんぜん違う・・・」と思ったりするとこなんか、わかるなぁ・・・ ワタシはけっこう小林に似てるかも。田中に対して「謝れよ」とか迫ったりする勇気はないけど。でもこの話、内容的に、一気に1ヶ月飛ばしてもつながりそうな感じだなぁ。ちょうど次の段階へとつながるところで切れてるもんなぁ・・・01/01/17

「女子アナ。」(第2回)
 いやこれは笑えないドラマですねぇ。新人が毎回ドジする話なのに、そのドジが、こういうことってあるだろうなぁという感じで、もちろんドラマ的なご都合主義やキレイゴトも入っているんだろうけど、ひとつの見方を押しつけてこない(ように見える)ところが笑えない原因かも。ドジだけど頑張ってるんです!とか、レポーターに追っかけられてひどい!とか、そういう価値観を押しつけてこない。有名人とお友達になることしか考えていない藤島アナにはほとんど仕事も回ってこないし、誰も話題にしてくれない。でもそれに対して、そんなことではいけないという教訓的な台詞はない。報道とは仕事とはこういうものだこうあるべきだという理想論的説教をぶちあげるヤツもおらず、その場その場で現実的な対処の仕方をアドバイスしたりフォローしたりするだけ。アナウンサーたちも、悩みはするけど、アドバイスを受けていきなり「そうか!」って感じでもない。意外と現実離れしてわかりやすいのが万里子なんだけど(「打ち解ける」=「媚びる」になっちゃう思考回路(笑)。「打ち解ける」=「利用する」のベテランキャスターもどういうものかと思うけど)、この人も態度変えないしなぁ。真琴に影響受けて変わるってんじゃないんですよ。自分のペースでやっている。スタッフのほうも、なんだあいつはとか言いつつも、それなりに彼女が頑張っているのは見ているわけで。万里子は万里子のやりかたでいいんじゃないかな。自分の失敗をフォローするためなら潔くお父さんのコネを使うという、潔癖すぎないところもマルだし、映画監督のセクハラにカッとなったことを正当化するんじゃなくて、仕事上あの態度はまずかったということを認識しているのもいいです。変に正当化して甘えるよりも、よっぽど好感が持てる。でも一方では掘田のことを明らかに意識してムキになったりしてな。その辺は可愛いと思う。三人ともアナウンサーとしては向上しても、考え方や人柄はあんまり変わらないでほしいと思う。藤島にも藤島のよさはあるはずだ。01/01/17

「もう一度キス」(第2回)
 いいんだけども長い。時間的には他のドラマと同じなんだが、長く感じる。古風な感じのドラマかな。ヒロインの風貌が古風だからそう感じるのかも。基本的に切ない顔をしてるような感じの。内容的には家族のこととか自分探しとかがテーマになってると思うんですが、物語の軸は恋愛なんだろーなやっぱり。窪塚くんは表情や仕草はいいんだけど、しゃべり方に違和感がある。上手いのか下手なのかよくわからん。ユン・ソンハは上手いですね。韓国の歌を日本に紹介したくてきたのに、日本語の歌を歌わされてしまう(それもかなりしょうもなさそう)。こういうことってあるんだろうなぁ。気になったのは小田エリカの役回りですね。出てくるたびに説明的なことを言わされている。自分たち在日韓国人は、みたいな。そんで、こないだもそうだったけど、今回も、歩(窪塚)の立場をうらやんでいた。そんなうらやまないでくれよ〜 まあ歩って金持ちの息子だし、音大の作曲科なんてすごいところにいたわけだし、学校やめるかやめないか自分で選べるというだけでも、そこまでの選択肢がない人にとっては贅沢ということなのかもしれないけど、ああいうなんでも「好きにしなさい」と言われるのも辛いことではあると思う。あの父親は・・・どうなんだろう。そんでもってお母さんは彼氏がいるみたいだしな。居場所がないよね・・・ つきあっていた女はあれだし。あの美和って女、誰かなんとかしてくれ〜。自殺したロックミュージシャンというのはhideがモデルなのだろうか。01/01/17

「2001年のおとこ運」(第2回)
 しょーもないけど面白い。話のほうはしょっちゅう茶の間でごちゃごちゃやってて、コントか?と思っちゃったりするんだけど、あたるを見てると飽きないなぁ。意識的にマンガチックに演出されてるようにも思う。どこがどうって上手く言えないんだけど、全体的な雰囲気とか好きだな〜 画面の色もいい。こないだも書いたかもしれないけど。色遣いとか、小物とか、和む。あたる・カヲル・さくらのコンビネーション(って三人のときにも言うか?)もいい。そんでもって唐突に洋子(山本未来)と伊倉(吹越満)が知り合いになっちゃうのも、わけわかんなくていいですねー。他のドラマだったら、わざとらしいとなるとこだけど、これはもう何でもアリって気になってるので。そんな変わった内容の話じゃないんだが。洋子がいきなりカヲルの家に押し掛けてきたり、伊倉が本屋でナンパしたり、伊倉と洋子がお揃いでコタツを買いに来たり(そもそもなんで今頃コタツ? 伊倉って家あるよね)、天羽が動画つきメールを送りつけてきたり、唐突にキスしたり、もうわけわかんねぇ。あたるがドアに貼りつけていったおみくじをはぐってみたら噛んだあとのガムがべちゃーっての、笑いましたわ。洋子とカヲルがいよいよのとき、電話がかかってくるのもお約束になりそう。ここまできたら、人生を語るような真面目な語り(わたしだってがんばってるのよ、とか)はやめてよ〜って思う。01/01/17

「別れさせ屋」(第2回)
 こっちは当初のぎくしゃくも解消されて、まあいいかなと。神出鬼没の留吉(内藤剛志)がけっこう楽しみかも知れない。美郷のような人って、情が濃くて一見思いやりありそうだけど、情というのは自己中になりがちなものだから、逆にそれが無神経に感じられたりおおごとを引き起こしたりすることもある。いきなり事情もわからないのに「家族をつくろう」なんて言ったりしてさ。なんちゅー無神経な。藤田朋子(だよね?)の一件にしても、ひとつ間違えば・・・ まああの男(高知東生)はいっぺん死んだほうがいいのではないか?と思ったけどさ。妻と会話がなくて寂しい→浮気というのはわからないでもないんだけど、3人も愛人つくる必要ないだろう。おまけに美郷が接触すると彼女にまでなれなれしく・・・ おまけに愛人に責められたときのそのときどきの言い訳がねぇ(普段から適当なこと言ってるし)・・・逝ってよーし。でも今ひとつ「別れさせ屋」の存在意義がわからないぞ。千春(奥菜恵)や留吉がいろいろ言ってますが、正当化くさいんだよね。そうかと言って美郷のようになんでもかんでも感情移入すれば(それも自分が夫に逃げられた話を出しすぎ)いいってもんでもないけど。01/01/15

「HERO」(第2回)
 なんか退屈になってきたかも。慣れだなぁ・・・ 本日の容疑者は、人を殺したことで送検されてきたのだが正当防衛だと言い張る(それ以外は黙秘)上に弁護士がしつこく釈放を要求してくる代議士の息子。証言者すべてが口裏を合わせたかのように同じ事を言うことに久利生は不信感を持つ。で、被害者の勤め先に行ってみたところ、その人は繊細な和菓子を作る菓子職人だったと。そんな人が調書にあったように素手で10発も人を殴るのはおかしいと。でも証拠がなくて困っていたところ、事件の当日、道の向こうに屋台が出ていたことがわかり(そんなこと警察だって調べているんじゃないのか?)、正当防衛ではなく突き落としたという証言を得ることができましたと。でも強硬に釈放を言ってくる弁護士に対して牛丸部長(角野卓造)がキレる場面がありまして・・・このネタ使うの早すぎる。俗物上司がプライドを発揮するのは、もうちょっと回が進んでからでしょう。そんでもって久利生が聞き込みに出かけてしまったため、同僚たちは彼の分の仕事まで手分けしてやらねばならないハメになり、それぞれ予定があったのが全部パアに。文句言いつつ仕事していて、ついつい流れ作業的になりがち。なんだかなぁ・・・いや、久利生も迷惑なヤツなんだけど、そんなさー、人の運命握ってるお仕事の人に、そんな流れ作業的に仕事されたくないよね。別に検事にプライベートはいらんとまでは言いませんが。ここは久利生の習性に合わせて仕事の割り振りを決めるべきだな(そりゃ不公平)。でも検事って被害者の味方だったんですね、実は。同僚のみなさん見てると、被害者のことなんかどーでもよくて、サディスティックに容疑者を苛めるのが好きなように見えたりして。うーんそうか、検事って被害者の味方なんだ〜(笑)。よく弁護士のことを言うときに「弱者の味方」って言いかたするので検事は悪者っぽいけど、弁護士が弱者の味方ってのは、労働問題とかセクハラ裁判とかなにかの被害者が補償を求めるみたいな場合で、刑事事件の弁護士は何かしら罪を犯した人の弁護をしてることが多いもんね。弁護されている側が常にいい人(えん罪だったとか求刑通りにするのは酷な情状酌量の余地があったとか)なのはドラマだけ。ホントはどっちも自分のやるべきことをやってるだけで、正義でも悪でもないと思うんですがね。01/01/15

「白い影」(第1回)
 うーんどうだろ。話自体は特に可もなく不可もなく、こんなもんじゃろうという感じなんですが(もっとも日曜劇場的にはどうなのかとも思うけど。子どもに見せられないかも)、中居くんどうよ。いや上手いとか下手とかじゃなくてですね。どう見ても「できる」医者には見えないんだが。このキャラクターって、身も蓋もなくシビアで的確で腕も確かで、でもなにかあって人生を投げてる、虚無的になってるってキャラクターだと思うんですが。その虚無的な感じというのは上手く出てたと思うんだけど、天才外科医には見えない。台詞的には、シビアだけど正しいことを言ってるな、と思うんだけど、見てくれが裏切ってるぞ。竹内結子はまたも熱血新人役か? 喫茶店で泣きながらぶちかますシーン。彼女よりも彼女の剣幕に困っちゃってる直江(中居)のほうが正しく見える。たしかに倫子(竹内)の言ってることも大切なことではあるのだけども、不満だったらやめたらいいというのも正しい。だいたいなんで幼なじみが院長の息子とケンカしたことで彼女が病院やめねばならんの? 原因が彼女のことってことだろうか。小西真奈美は、今回は小橋(上川隆也)を慕う可憐な看護婦。声が阿保だ〜(当たり前だ)。上川隆也は、また「いい人」か〜 身も蓋もなく善人ですね。現実をわかった上での善人だったらいいのですが、どうかな。単に理想に燃えてるだけではないのだろうかと推察するが。菊川怜や原沙知絵は、いるところが違うだろう、日テレのドロドロ系に行けと言いたくなるようなキャラクター。原沙知絵って脇で出たらこんなのばっか。ちゃっかり系というか、実は打算、みたいな。そんでもって院長が津川雅彦。温厚そうで思いきり商売人な感じ。01/01/14

「向井荒太の動物日記・愛犬ロシナンテの災難」(第1回)
 始まる前から原作がどうの、配役がどうの(緒形拳→根津甚八)と「(業界の思惑に)汚された」感じがすでについてて、あまり期待はしていなかったが、・・・面白いじゃねーか。ちょっとぎくしゃくしているところや、わざとらしいところ(無理矢理レギュラー全員が顔を出すような)もあるが、なんといっても荒太(堂本剛)のキャラが、もう究極のマイペース&ボケキャラで、そこまでやったらアスペやぞ、ってなとこまで行ってますなぁこれは。そこがいい。というか、荒太はアスペキャラなのでは、という前提で見ることにする。彼がひとを疑わないのをいいことに嫌な作業は押しつけて叱られ役も押しつける同級生たち。もっとも浦島教授(根津甚八)のほうでは、その辺わかっているみたいだが。自分が利用されてることに気づかず、「ま、いいか」の精神で一生懸命働く荒太。なにか変だと思いつつ「ま、いいか」で楽しげな顔になっちゃう荒太。浦島教授の厳しい言葉もなんのその(っつーかわかってない)、飼い主を待つロシナンテ(忠犬ハチ公みたい)の心情を思いやる。なんかもう、ここら辺のほんわかぶりが、すんごくいいですね。一般向けにはもーちょっと目が覚めている感じのほうがいいけどさ。見かけだけはかっこいいみたいな(荒太って、マジに見た目を構わない感じ。髪もぼさぼさ)。でも剛くん、真面目で一途な(ときにオヤジな)青春ものの主人公より、こっちのほうがいいと思う。フリートークがぜんぜん会話になってないのもいいなぁ(笑)。あと、ナッチがかわいかった。01/01/13

「ストロベリー・オンザ・ショートケーキ」(第1回)
 うーん、ちょっと退屈だ。時間が長い。どこが悪いということじゃなくて、高校生の日常なので、特に盛り上がるところもないし、演技力で惹きつけてくれるような役者もいないし。イジメにあっているとか両親が不仲とかのドラマチックになりそうな問題を抱えながら表面上は淡々としている分、重さだけが残る。おまけに野島ドラマお得意の抽象的な台詞(もしくは歯の浮くような)。「ビッグウイング」が元気いっぱいはじけている分、続けてみるのは辛いぞ。役者の中では窪塚洋介がやはり個性的だが、この人もなー、癖がありすぎるよなー。特にしゃべり方。だからぁ、みたいな、なよっとしたしゃべり方が板についちゃっている。ああいう感じの妙に浮いててかっこいいヤツって、少女マンガの学園ものによくいたよなー(あんなしゃべり方はしないが)なんて思いながら見てました。よくも悪くも個性的。石田ゆり子は、いるだけで空気が妙にだらしなくなる。あんな胸元見せるような格好はやめてほしいとワタシも思いました。でもそんな魅力的か〜? 女子生徒まで家に遊びに来たりするのはなんなの? ワタシだったら懐かないなぁ・・・あんな「女」を垂れ流しにしているような先生。内山、深田、滝沢の三人は可も不可もなし。滝沢くん、上手くなったなー。ひねくれたいじめられっこのように見える。ちゃんと。永島敏行の父親はまあいいとして、岡田奈々の髪型が妙に気になる。エンディングの曲は「チキチータ」のほうがいいと思った。01/01/12

「ビッグウイング」(第1回)
 まずまずの面白さ。いくらなんでも一日にいろいろありすぎるだろうと思ったけど、あれだけ利用者多ければああいうこともあるのだろうか。山田花子の妊婦とか、花嫁姿の一件(あの人たちが新郎新婦の格好しても誰も喜ばないのでは)とか、明らかに久美子(内田有紀)の出自を語らせたり、人間関係を混乱させたりするための前フリ。迷子の一件にしても、カウンターからどこかに連絡してなかったっけか? 他の職員もいたし、いくら久美子に意地悪をするために呼びつけたのだとしても、あれはないでしょう。そもそも着任第一日目の新人を、いくら研修受けてるからってひとりにしないって。新人の世話をしていることがわかってる主任に応援頼まないって。・・・と思うんですが、そんなに人手不足なのだろーか。まあ置き引きは久美子が悪いと思うけどさ。持ち場を開けっ放しなんて危なすぎる。でも飛行機の乗客待ちって、そんなに悪いことかぁ? いややらないにこしたことないし、程度問題だと思うんですが(緊急事態、なんて言ったら何かと思うし)、どっちにしたって、しょっちゅう発着遅れてるじゃん、飛行機って。実際乗客待ちをして遅れたこともあったような・・・ 構内放送でお客さん探してたこともあったような・・・ まあでも細かいところはいいや。久々に華やか(?)なカッシー見られたし。さすがに少しトウが立った感じはするが、美形はいいねぇ・・・ できれば恋愛沙汰なしでお願いしたいところなんだが、初回からあれこれ恋愛ネタの兆しが見えてますね。01/01/12

「カバチタレ!」(第1回)
 これは合格(って今のところ不合格ないんですけど)。二人並んで朝日を眺めてからの展開がちょっとだらだらしていたが、あそこで終わっちゃったら次に続かないもんな。茸本(保坂尚輝)がその後どうなったかのくだりはいらなかったようにも思うが。大杉漣に到っては、ふざけすぎ。ウケたけどさ。他にも鉄人28号とか、ゴミ袋とか、交通違反の切符切りとか、乱れまくる宴会シーンとか、必要なのか? と思ったけど、まあいいや面白いから。銀胡蝶や木村多江の配役もツボだった。旅館にこっそり忍び込み、男にゴミ袋をかぶせる行為は、いくら相手が悪だとしても正しいのか? 緊急避難になるのかな。行政書士というよく知らない業界が素材なだけに、知識も増えて面白い。弁護士ものや警察ものとは別の面白さがあるなー。もう少し自由に動ける感じというか。弁護士や刑事のように絶対的に正義の味方(もしくは強引に自分の依頼者を正義にしてしまう)というわけではなく、依頼人の種類によっては悪の味方もしてしまう、という説明がよかった。いや本当は弁護士だってそうなんだけど、なかなかそうは言わないよね。キャラクターは、妙にしっかりしている優太(山下智久。でも栄田が身なりを気にするほどいい男には見えなかったが)もいいし、大野(陣内孝則)もいいし、メインの二人も、これ足して二で割ったくらいがちょうどいいのにという極端さだったが、面白い。希美(常盤貴子)のキャラはちょっと現実離れしてるが。だまされて売られるというのはともかく、あの年齢で、あそこまで単純に人を信じないでしょう。もしかしたら優太と同じく本当は「そう信じたい」のかもしれないけどね。騙されやすいところはともかく、あのマイペースぶりは好き。騙されやすい部分に対してきちんと、栄田(深津絵里)の口を通して、それは自分の人生にとって損だ、信じるだけではいけないというのを出しているところもいい。栄田がああいうキャラということで、暴力などの悪がきちんと悪として言われるところが全体的に気持ちいい。01/01/12

「お前の諭吉が泣いている」(第1回)
 しょーもな(笑)。というより現実離れしすぎ。でも嫌いではないかな。そもそもいくら最愛の孫だからって、理事長職を簡単に経営の未経験者に譲らないって。太郎(国分太一)の性格も極端すぎるっちゅーか、いくらなんでもあそこまで、なにもできない、わからない、しようとしないというのは逆に不自然だし(単なるお人好しとかいうならともかく)、校長がヒロミというのも年齢的に不釣り合い。もっと経験のあるオヤジがなるよねふつー。教師陣も教頭以下、無責任な人ばっかり(でもこの辺になるといそうな気がするから恐い)。しかもほとんど関係者のような顔で、教材業者が我が物顔に校内を闊歩してたりして(小雪なんですが、この役はちょっと中途半端かも)。まあそのような非常識な学校だから二億も赤字があるのだろうけど。前理事長はいったいなにを考えてたのだ? 実は彼女がそもそも経営者としては無能だったりして(笑)。いやホンマ、三流とか言われてチャイムが鳴っても騒ぎまくってる生徒たちがいちばんふつーに見える。というむちゃくちゃな設定のところに、経理の天才・結城(東山紀之)が登場。別に何をするでもないけど、ここまで育ちあがるのにどれだけお金を使ったかという話をするだけで生徒の自殺を思いとどまらせるというのが、むちゃくちゃなようで・・・意外と的を射てるかも。変に道徳的なこと(命を大切にしろとか)を言うより、目に見えるものを示したほうがインパクトがある。説得力も。それに加えて、いかにもやる気なさそーな保健の先生(松下由樹)が実はいちばんものがわかって、見えてるところがあるのが、ポイント。「心と体はつながってる」だっけ。わかってるじゃないの。結城だけだと味も素っ気もなくなるところを上手く締めた一言だった。それにあのゴミだらけの保健室は、けっこう居心地よさそうだ。01/01/11

「FACE・見知らぬ恋人」(第1回)
 出た〜日テレお得意(?)の怪しいサスペンス。怪しいんだけど、コテコテだ。ワイルドなときは胸を見せて、真面目くんのときは眼鏡かけてるなんてわかりやすすぎるぞ高橋克典(爆)。ヒロイン早紀(仲間由紀恵)のキャラクターも、十代で義理の父親に性的虐待を受けてたらしいとか、不倫相手からは無理矢理・・・とか、娘に金をせびるようなだらしない母親だとか、お約束テンコ盛り。同僚が飛ばすギャグでさえ、「××さんだったら強盗のほうがレイプされてる」みたいな(笑)。今時どうかね。そんでもって不倫相手の課長(山口祐一郎)・・・早紀に別れを切り出されたのを択己(高橋克典)のせいだと思って逆上するのはいいとして、早紀に関する中傷メールを社内に流す。しかも残業して(笑)。恐いよ課長。いやそーゆー人いるらしいけど。それを山口祐一郎の顔でやるな(笑)。というわけで笑ってしまうんですが、たぶんこれってアイデンティティものというか、どこまで相手のすべてを受け入れられるかという話なんでしょうね。早紀には過去があるし、択己には二重人格があるわけで。01/01/11

「ロケット・ボーイ」(第1回)
 いい意味でしょーもなくて、なにか気になる、というところでしょうか。ナレーションの口調からして冴えない(というより人生投げてないか?)男全開の小林(織田裕二)に笑ってしまう。そこまで冴えない男じゃなくても(笑)。そんでもってまた意味もなくカッコつけてる田中(市川染五郎)。上手いのか下手なのかわからんなーこの人。態度でかいのか気が弱いのかよくわからない鈴木(ユースケ・サンタマリア)。三人でおそろいのトレーナー着て、あんまり意味のなさそーなバカ話兼身の上話をして、バカにしつつも気が合ったりして、そんでもって、ちらちらと仕事の顔も見せたりして(クライアントに謝るときもあんまり反省してなさそーな田中)。スイッチカバーとかカップ麺とか牛乳の焼酎割り(初めて見た)とかお父さんのバリカンとか、小道具として別にそれでなくともよさそうなんだけど、絶妙ですな。会話の間とか台詞もいい。なんだか変なコントみたいな空気がある。宇宙遊泳の場面がちゃちいんだけど、夢だからいいか(笑)。京野ことみは特に可もなし不可もなし。須藤理彩は、「やまとなでしこ」とはまたぜんぜん違う感じで、引っかき回してくれそう。01/01/11

「もう一度キス」(第1回)
 途中から。といってもこの回はBSで1回見てるので、問題なし。前に見て慣れているせいか、ライブ会場の控え室で玲花(ユン・ソンハ)が歩(窪塚洋介)を問いつめるシーンも前ほど違和感なく見られる。たぶん彼女は思ったことははっきりと言う性格なのだということで。小田エリカもカワイイ。窪塚くんの台詞廻しには気になるところもあるが、最後の、父親に対して感情を爆発させるところなんか、独特の感じがした。言いたいことがなかなか言葉にならなくて、でも感情は渦巻いてるという。あの両親(特に父親)は、悪い人ではないけど、息子に関して先回りしすぎなのかな。寝ている間に草取りをしてるというか、力を使って労力を省いてやりすぎみたいな。息子のほうでも、それが自分のためにならないことではなかったりするから、なにか違和感おぼえていても上手く言えない。そこら辺の問題が描かれてゆけばいいなと思う。01/01/10

「2001年のおとこ運」(第1回)
 これはまあまあ。キャラがわりと楽しいかな。あたる(菅野美穂)もキュート(心で思っていることが手書き文字で出るところがマンガチック)だが、幼なじみのカヲル(押尾学)がいい。憧れの企画部長(山本未来)にホテルに誘われ、成り行きで据え膳食うかダマされるかと期待してたら、あまりの上手く行きすぎに気後れして戻ってきてしまうという(笑)。家事が得意で細かいというキャラなんか火曜10時的だな。あたるとすんげー気があってるのに、お互いに恋愛感情ゼロというのもいいなぁ。でも何者だ山本未来。あのパソコンに入力されてる男たちのデータは。もしかして社内の若い男を物色しては暇つぶしのお相手に、というタイプなのだろーか。田辺誠一も最初出てきたときわかんなくて、最後にリサイクルショップの人だとわかったけど、正体不明だよね。ドラマによくあるずうずうしく関わってくるキャラクター。そんでもってさくら(片瀬那奈)も、よくある妹キャラかと思いきや、彼女もそんなに上手くやってるわけじゃないのか。不倫相手の伊倉(吹越満)も正体不明だなぁ。ダマされてるんじゃないのかさくら。でもいちばんの正体不明は出ていったケンちゃんだなぁ。50万円のローンといい、知らない間にこたつまでリサイクルに出そうとしていた行動といい、なにかトラブル系の匂いがしないでもない。あと、あたるの部屋がカラフルで好きかも。01/01/10

「女子アナ。」(第1回)
 こーれーは、新人アナのドジぶりを明るく見せるコメディかと思ってたら、意外と硬派でやんの。いやドジぶりはふんだんにあるのだが、笑えない・・・一部視聴者にとっては面白いことであっても、本人たちには深刻な大事件だし、それ相応のポジションで、びしびし厳しくしごかれる。そしてその厳しくしごく先輩(深浦加奈子ってこんな役ばっかり)でさえ、アナウンサーとしてはお昼の情報番組の一コーナー担当だったりして、別の意味で厳しい。花形人気キャスターはそれなりのものを持っている。私生活では愚痴こぼしても贅沢だとしか思われず、同期のキャスター同士での秘かな出世争い(?)もある。主人公・真琴(水野美紀)もよいけども、同期の万里子(ともさかりえ)のキャラクターもいいね。負けず嫌いな反面、親の七光りだと思われるのが嫌で、常に正しく優等生であろうとしている感じ。真琴に中継アナウンサーの役を持って行かれたときには納得行かないとプロデューサーに食い下がった一方、失敗した真琴に対しては、優等生的なぐさめを言う。真琴の失敗がわかったときの一瞬にんまりしたところとか、真琴を慰めたところを掘田に見られて「えらいなー」と言われたときの顔だとか、うまい。そのあと、実はいい気味だと思っていたというメールを出しちゃうところがすごいけどさ。それもある意味、優等生的行動かな。佐藤藍子は相変わらず。特に可もなく不可もなく。耳が出ていないので佐藤藍子とわかりにくい。吉沢くんも見るたびにいい男になってて、わかんなかったわ一瞬。たいていの職場では女性が言われるであろう、ニコニコしてればいい的なことを男性の掘田が言われていたりするのって、見ててけっこう気持ちいいかも。01/01/10

「HERO」(第1回)
 おお、珍しく木村拓哉に違和感がない。どうもこの人、とんがった生意気な役より、こういうぼーっとマイペースの男のほうが合うのではないかと。表情もねー、木村くんって、どこかぼーっとしてますからね。「別れさせ屋」と対照的(?)に、こちらはくどいくらい脇役の人柄や背景を表すエピソードが満載。そこまでくどく見せなくていいよ。くねくね健康器具のネタはもういいよ、って思ったけど、この久利生ってキャラはいいですね。こういうマイペースで実は鋭いというのワタシ好きです。推理力というより観察力の鋭さを感じた。遊んでるのか仕事してるのかわからんようなマイペースがいいなぁ。松たか子の雨宮も、堅物でうるさい感じがよく出ている。今のところの印象は、ちゃっかりしてるというよりも、規律を守って効率的にびしびしと仕事すること以外に興味がないって感じ。こういう性格って状況によっては嫌なヤツなんだろうけど、周りがある意味個性的な人たちなので、雨宮のそれも個性だなって感じになっている。阿部寛と大塚寧々の不倫カップルもいやらしくていいなぁ。阿部ちゃんの裸体はもういいよ、って思ったら、下半身にはタオルが。それは反則でしょう阿部ちゃん(笑)。八嶋智人はまたこういう役か。容疑者役の酒井敏也も相変わらずこういう役だなぁ。巡査役で登場のおかやまはじめさんにもまた出てきてほしい。01/01/09

「別れさせ屋」(第1回)
 これは・・・どうだろ。なんかちょっとちぐはぐな気が。まずは、登場人物が、どれもいきなり唐突に話の中に入って来すぎ。必ずしも背景がいるとは思わないけど、子どもがいると思ったら、それは出ていった夫の連れ子だったり(一言で説明されてしまう)、唐突に社長と怪しいみたいな話が出てきたり(しかもそれは不倫ではなく仕事の打ち合わせをしていただけだという、どうとっていいのかわからないオチが)、奥菜恵がゴージャス(?)だったり、中村俊介がいたずらっぽい顔で語っていたりするもんだから、美郷(村上里佳子)に負けず劣らず、こっちもついてゆけないって。台詞もなんだか現実味がなく、ぎくしゃくしているように思う。役者は悪くないんだが・・・ しかもなんだか「夜逃げ屋本舗」のセットを半端にぱくったようなあの機材類。なんですかあれは(笑)。挙げ句の果てには、美郷を仲間に引き入れるため、部屋をそっくり偽装したとか・・・そこまでする? プロフェッショナル集団とか機材が出てくる話って好きなので、悪印象ではないんだけど、なんかよくわかんねぇなぁ。内藤剛志も中村俊介もその集団の中でどういう役割を負っているのか、まったく説明されていない。情けない男と見せかけて実は悪党だった(でもホントに借金取りに追われてはいる)石黒賢のキャラクターも、はぁ?って感じで。なんだったんだあれは。でも中村くんの笑顔はよかった。01/01/09