政治【民主漂流】崩れゆく金看板 原理主義者が押した自爆ボタン+(2/2ページ)(2011.7.23 00:34

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【民主漂流】
崩れゆく金看板 原理主義者が押した自爆ボタン

2011.7.23 00:34 (2/2ページ)

 最近は隠遁(いんとん)生活を続けていた小沢氏も議員会館の事務所に側近らを呼び対応を協議。岡田氏の発言は、小沢氏の心に再び火を付けてしまったようだ。

   × × ×

 鳩山氏らとは対照的に、閣僚たちの多くは岡田氏のマニフェスト見直し表明を高く評価した。

 野田佳彦財務相は「与野党協議をしなければ政治が前進しない。適時適切な表現だ」と全面支持。玄葉光一郎国家戦略担当相(政調会長)は「マニフェスト作成時に財源の検討の甘さがあった。見直すべきところは見直すことが国民にとって正直な姿勢だ」と開き直った。

 岡田氏がマニフェスト見直しを急ぐのは、特例公債法案など菅直人首相の「退陣3条件」を早期にクリアし、次期代表選の地ならしをしたいからだ。しかも早急に見直さなければ次期代表もまたマニフェストの呪縛を受けることになる。野田、玄葉両氏ら「ポスト菅」候補が称賛するのは当然だともいえる。

 だが、ただ一人、いまや首相の数少ない相談役となった北沢俊美防衛相は異を唱えた。

 「原理主義者が急に謝罪主義者になってみてもなかなか成果があがらない。彼が野党側と話をして成果があがったことはない!」 

 首相退陣への環境整備を急ぐあまり、自公両党にひざまずけば、ますます足元をみられ、民主党そのものが瓦解(がかい)しかねない。いくつもの政党の離合集散を見てきた老獪(ろうかい)な北沢氏はそう考えたに違いない。

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