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[政治]ニュース トピック:民主党
【民主漂流】崩れゆく金看板 原理主義者が押した自爆ボタン
民主党の岡田克也幹事長が平成21年衆院選マニフェスト(政権公約)の見直しを表明したことにより、民主党は大混乱に陥った。マニフェストを「金看板」に政権交代を果たしただけに見直しは自己否定に等しい。鳩山由紀夫前首相と小沢一郎元代表のグループはさっそく反撃ののろしを上げた。原理主義者の岡田氏は「自爆ボタン」を押してしまったらしい。(坂井広志)
「命のように大切なものを投げ出してしまった。そもそも衆院選は何だったのかという話になる。納得するわけにはいかない。発言の撤回を求めたい!」
鳩山氏は22日、衆院議員会館の事務所で怒りに震え、いつも以上に大きな目をギョロつかせた。
鳩山グループの正式名称は「政権公約を実現する会」だけに見直しは自己否定につながる。鳩山氏は衆院解散・総選挙についても「当然そういうこともあり得る」と言い切った。
鳩山グループは今月に入り、松野頼久元官房副長官を幹事長に起用するなど「親小沢」の面々で新体制を発足させ、小沢系グループ顔負けの攻撃性を帯びるようになった。
グループ幹部は22日午後、急遽(きゅうきょ)鳩山氏の事務所に集結し、それぞれが岡田氏への憤りをぶちまけた。
「岡田さんは先の衆院選で鳩山代表のもとで幹事長だったのを忘れているんじゃないか!」
松野氏らは国会内の幹事長室を訪れ、撤回を要請。岡田氏は「自分はまだマニフェストの旗を降ろしたわけではない」と苦しい言い訳を繰り返した。
一方、小沢系グループも同日昼、国会内に集まった。「そこまで踏み込んで謝罪するなら解散しなければならない」「党内議論は何もない。政権末期とはいえ放っておいてよいのか」「われわれの存在意義を全否定された」-。グループの中核「一新会」会長の鈴木克昌総務副大臣は「もう民主党じゃない…」とため息をついた。
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