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【プロ野球】日本ハム・斎藤、無失点デビュー2011年7月23日 紙面から ◇オールスター第1戦 全セ9−4全パ初の夢舞台はサプライズが満載だった。日本ハム・斎藤の球宴デビューは緊急登板になった。3イニングを投げるはずだった同僚の武田勝が大乱調。5回に4被弾を食らい8失点したところで、前倒しでマウンドに向かうことになった。 昼食時に一緒に名古屋名物のひつまぶしに舌鼓を打った先輩が、まさかの火だるま。7回からの登板に備え、ブルペンで40球を投げ込んだところで声がかかった。 「(武田)勝さんがあんなに打たれると思わなかったのでビックリした。でも、スクランブル登板で準備する時間がなかったのが逆に良かったかも」 捕手の銀仁朗と打ち合わせをする時間もなく、投げたのは直球、スライダー、フォークの3種類のみ。それでも動じないのはスターの証しか。1イニング2/3を3安打無失点で切り抜け、上々の初舞台にしてみせた。 降板後も不意打ちを食らった。テレビのインタビューを受けていると、ゲスト席にいた同い年の田中(楽天)から「きょうはどうでした」と突然の質問。その場では「ハハハ、ありがとうございます」となんとかリアクションした斎藤だが、試合後は「急に振られてもビックリしますよ」と口をとがらせた。 前日、遠征先の東京から名古屋に向かう新幹線の中でもハプニングがあった。おなじ車両にいたラミレス(巨人)が、斎藤をめざとく発見。ラミレスからのリクエストで車内でツーショット撮影したという。 さらにこの日の試合前にも松田(ソフトバンク)から「ヘイ、佑ちゃん」といきなり握手を求められ、慌てて応じる一幕も。一癖も二癖もあるスター選手が一堂に会するオールスターの“洗礼”を思いっきり浴びる形となった。 驚きいっぱいの初球宴にも「オールスターという舞台で自分が投げられるありがたみを感じた。良い経験になりました」と殊勝に振り返った斎藤。再びマウンドに上がる第3戦に向け「次は雰囲気をしっかり味わいたいです」と力を込めた。 (臼杵秀之) PR情報
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