東京電力の女性社員殺害事件の再審請求審は、DNA型鑑定によって「4人目の男性」の存在が浮上した。この男性と被害女性(当時39)の事件当日の行動との関係が、強盗殺人で無期懲役が確定したゴビンダ・プラサド・マイナリ受刑者(44)=ネパール国籍=の裁判をやり直すかどうかの焦点になる。
被害女性は1997年3月8日の事件当夜、少なくとも3人の男性と一緒にいたとされる。
確定した二審・東京高裁の判決によると、女性は同日午後7時ごろ、JR渋谷駅で旧知の日本人男性と待ち合わせて時間をともにした後、午後10時16分ごろに別れた。