福島県などで放射性セシウムに汚染された稲わらが肉牛に与えられていた問題を受け、県は21日、東京電力福島第1原発の事故後に屋外で保管された稲わら約4700トンの使用自粛を県内の畜産農家に要請した。同日の県議会常任委員会で明らかにした。
また、畜産農家約1600戸を対象に20日から行っていた稲わら購入先の聞き取り調査では、汚染の疑いがある地域から購入した例がなかったことも報告した。
屋外での保管は調査の過程で判明。県は安全性を確認して畜産農家の不安を払拭するため、今月中に稲わらの放射線検査を実施する予定。
一方、稲わら以外に汚染源となり得る輸入配合飼料や農場の飲み水などについては、保管状況や水質に問題がないことが確認されたという。【高橋真志】
毎日新聞 2011年7月22日 地方版