「阪神」希望の灯り:陸前高田に分灯「思いいつも一緒に」

2011年7月23日 2時33分 更新:7月23日 2時48分

陸前高田市で分灯されることになった「1・17希望の灯り」=神戸市中央区で、村上正撮影
陸前高田市で分灯されることになった「1・17希望の灯り」=神戸市中央区で、村上正撮影

 阪神大震災の犠牲者追悼と復興への願いを込めてともされている神戸市中央区・東遊園地の「1・17希望の灯(あか)り」が、東日本大震災の被災地、岩手県陸前高田市に分灯されることが決まった。現地にガス灯を設置し、思いを継続的に共有できる場にする計画だ。

 希望の灯りは阪神大震災5年の00年1月17日、設置された。灯りは毎年、追悼行事や催しなど約100カ所に分灯されているが、半永久的な分灯は初めて。

 希望の灯りを管理運営するNPO「阪神淡路大震災1・17希望の灯り」が陸前高田市の被災者に手紙付きの救援物資を届けたのがきっかけ。ガス灯は8月末に完成予定で、設置場所が決まり次第、分灯する。陸前高田市で両親と兄、妹を失った後藤幸誠さん(36)は「神戸の思いを受け継ぎ、市民が集える場所に設置できれば」と話す。同NPOの堀内正美代表(61)は「鎮魂だけでなく、希望につながる場になれば」と期待する。同NPOは支援金を募っている。郵便振替(01120・7・70117)。【村上正】

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