テレビのアナログ放送が24日、終了しますが、茨城県つくば市では使われなくなったアナログ放送用のテレビが不法投棄されるケースが相次ぎ、市が対応に追われています。
つくば市によりますと、震災で出たごみを受け入れていた市内の集積場で、受け入れを中止した5月以降にアナログ放送用のテレビが持ち込まれているケースが目立ち、その数は50台以上に上っているということです。いずれのテレビも傷などがないことから、市では災害で出たごみではなく、使わなくなったアナログ放送用のテレビを、震災ごみに便乗して不法に投棄したものとみています。市内では道路沿いや空き地などでもテレビの不法投棄が見られるということですが、集積場には災害ごみがまだ処分できずに大量に残っていることから、テレビの不法投棄を誘発しているのではないかとみています。つくば市廃棄物対策課の木本美昭課長補佐は「がれきがあると『ここに捨ててもいい』という気持ちを持たれてしまうので、がれきの撤去をできるだけ早く進め、災害ごみに便乗した不法投棄をなくしていきたい。市民には家電リサイクル法に基づいて、テレビを正しくリサイクルに回してもらうようお願いしたい」と話しています。