外部電源 自動で切り替わらず
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外部電源 自動で切り替わらず

7月22日 12時27分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

東京電力福島第一原子力発電所で、3号機と4号機に外部から電気を供給している送電線の装置でトラブルがあり、使用済み燃料プールを冷却する設備などが止まりました。現場では、外部電源を複数利用できるための工事が終了していましたが、自動で切り替わるようにはなっていなかったということで、東京電力が原因を調べています。

22日午前7時10分ごろ、福島第一原発で、3号機と4号機に外部から電気を供給している送電線の、「遮断器」と呼ばれる安全装置でトラブルがあり、電気の供給が止まりました。この影響で、3号機の使用済み燃料プールを冷却する設備や、汚染水を浄化する設備などが止まったほか、収束作業の拠点となっている「免震重要棟」に電気が一時送れなくなりました。それぞれの原子炉での注水や窒素の注入は別の外部の電気によって続いていて、3号機のプールの温度はおよそ30度と、大きな変化はないということです。このトラブルによる外部への放射性物質が漏れる影響はなく、原発の周辺にある「モニタリングポスト」と呼ばれる放射線を測定する機械も変化はないということです。現場では、外部電源を複数利用できるための工事が終了していましたが、自動で切り替わるようにはなっていなかったということで、東京電力は復旧を進めるとともに原因を調べています。東京電力の松本純一本部長代理は、記者会見で「電源設備の強化は点検や再確認を行う必要がある」と話しています。