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2011年7月21日23時30分

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助けてくれてありがとう…明石歩道橋事故から10年

写真:歩道橋の「想(おもい)の像」に手を合わせる(右から)山下翔馬くんと草替与一郎さん=21日午後7時16分、兵庫県明石市、矢木隆晴撮影拡大歩道橋の「想(おもい)の像」に手を合わせる(右から)山下翔馬くんと草替与一郎さん=21日午後7時16分、兵庫県明石市、矢木隆晴撮影

写真:歩道橋の「想(おもい)の像」に手を合わせる遺族の下村誠治さん(中央左)ら=21日午後8時53分、兵庫県明石市、矢木隆晴撮影拡大歩道橋の「想(おもい)の像」に手を合わせる遺族の下村誠治さん(中央左)ら=21日午後8時53分、兵庫県明石市、矢木隆晴撮影

 2001年、兵庫県明石市の歩道橋事故で亡くなった女性に助けられた少年が、事故から10年となる21日夜、女性の夫と並んで事故現場で手を合わせた。

 事故では11人が死亡し、247人が負傷した。当時、生後2カ月だった神戸市西区の小学4年生山下翔馬君(10)は、同区の草替(くさかえ)律子さん(当時71)に抱き上げられ、近くの人にリレーされて助かった。草替さんの夫与一郎さん(84)と毎年、歩道橋で会うようになった。「おー、しょうま、元気でやってるか。また大きくなったな」。この夜も与一郎さんから声を掛けられ、並んで合掌した。「助けてくれてありがとう」。母親の佳奈(かな)さん(28)は「元気で育ってくれている。それが一番の恩返しだと思います」と話した。(高野裕介)

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