哀愁の薄利多売(7月21日)
なぜか「うなぎを食べたくなる」という土用丑の日である。ただ台風の影響残り、涼しいし朝から小雨。厳しいかと思いきや、準備のまっただ中にある10時から「食べられますか?」。こんな状況でよければ、と聞いてみたら「いいです」。目一杯詰めて12人という狭い店とあってノレンを出さないウチ満員。
とはいえうなぎは作り貯めも効かない。板前さん一人なので割く量に限りがある。前の晩から準備した分は14時に売り切れ。「もう少しやりましょう」と気合いを入れ直すも、16時に再開し、1時間もしないうちに売り切れ。昨年は14時で閉店したけれど、今年は1時間だけ営業時間を延ばせた。
本来ならこの機会に儲ける、というセンスが無いとダメなんだろう。されどジイサンの時代から「丑の日はお祭り」。いろんな人にうなぎを食べて貰いたい、とい言っていた。イマドキに言えば「販促活動」になるということ。そのDNAを引き継いでしまったらしく、むしろ普段より安い値付けでございます。
さすがにランチはお休みしましたけど‥‥。今やうなぎの価格は高騰し、高い。そこにもってきて丑の日を高くしたら、さらに高く感じてしまうことだろう。そこで高騰前の価格くらいに設定。加えて入ってきたうなぎは驚くほど高品質。多少あわただしい店内だったけれど、納得のいくうなぎを出せました。
お店閉めて計算したら愕然とす! うなぎの仕入れ代金や人件費など計算すると、利益率極めて超低い! 販促活動だと思えばいいか。というか、これだけお客様が多いと「うなぎ文化って依然として根強いのね」と嬉しくなります。安くなれば普段ももっと食べて貰えるのに、と感じた次第。
さすがに疲れ、帰宅するなりTV見ながら沈没であります。
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