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北陸の経済ニュース 【7月21日03時21分更新】
敦賀火力稼働で「青信号」 北陸電力の電力供給
北陸電力の敦賀火力2号機(福井県敦賀市)が20日にフル稼働したことで、北電管内
の電力需給が一気に落ち着き、「青信号」に戻った。20日は金沢や志賀で35度を超え
る「猛暑日」だったにもかかわらず、ピーク時の電力使用率は86・7%と余力があり、
当面は「脱原発」でも危機的状況を回避できそうだ。敦賀火力2号機の出力は最大で70万キロワット。蒸気管が破損し、今月7日から停止 していたが、19日に発電を再開し、徐々に出力を上げた。この影響で北電管内の20日 の供給力は583万キロワットと今夏最大となった。 20日は猛暑で冷房需要が増え、平日のため工場も稼働、ピーク時の電力需要は506 万キロワットと大台を超えた。しかし、電力使用率は90%を切り、北電のでんき予報の 評価で表すと、「青信号」だった。 ただ、夏場の電力需要は夏休みに入って以降の7月下旬から9月上旬にかけてピークを 迎える。北電は8月のピークの電力需要を554万キロワット、供給力を564万キロワ ットと想定。供給余力(予備率)は1・9%(政府発表2・0%)となり、安定供給に必 要な8%を下回る見通しだ。 北電は昨年並みの猛暑になったり、発電所にトラブルが起きれば、電力需給が逼迫(ひ っぱく)する可能性があるとして、引き続き節電を呼び掛けている。
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