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 6月1日のながさきニュース
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大容量の蓄電システム 三菱重工長崎で国内初実証


ESSによる発電量の安定化モデル
 三菱重工は、電力をためるリチウムイオン電池をコンテナに搭載し、移動が可能な大出力、大容量の「メガワット級大型蓄電システム」(ESS)の実用化に国内メーカーとして初めて乗り出す。大災害時の非常電源など用途は多様だが、自然エネルギーの電力供給系統を安定させる中枢インフラとして、主に欧米での需要を見込む。年内の輸出も視野に入れている。

 東日本大震災による福島第1原発事故を機に注目される太陽光や風力などの自然エネルギーは、発電量が天候に左右され一定しないことが難点の一つだが、ESSの併設によって瞬時に出力変動の調整ができ、停電などの障害が防止できる。世界的に同様システムの導入例はなく「海外メーカーも計画、実証段階」(同社)という未開拓市場に参入する。

 7月から長崎造船所(長崎市)内にある専用工場で実証試験に本格着手。大型コンテナなどに最大出力1メガワットのパワーコンディショナーと自社製リチウムイオン電池2千個以上を搭載し種々の性能を試す。ESSはコンテナ単位の増設が可能で、自然エネルギーの利用割合が高い欧米の電力会社との間では既に、数十メガワット単位での商談が入っているという。

 三菱重工のリチウムイオン電池は開発時から産業機械向けに特化し、携帯電話やパソコン向けの他社製品に比べて大容量で、長寿命なのが特徴。これらをシステム化したESSはコンテナ車での移動が可能で、災害時の携帯電話の移動基地局や大規模な避難所の非常電源、走行中に“電欠”となった電気自動車(EV)への充電−など多様な需要も想定される。

 三菱重工リチウム二次電池事業化推進室(横浜市)の栗原幹室長は「蓄電池の製造からシステム化、電力系統の円滑運用というエネルギーの安定供給の一貫した流れに、総合的に対応できるのが強み」と語った。

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