事件・事故・裁判

文字サイズ変更

福島第1原発:3、4号機の電源停止

東京電力福島第1原発の(左から)4号機、3号機、2号機、1号機=福島県沖で2011年3月29日、本社ヘリから(30キロ以上離れて撮影)
東京電力福島第1原発の(左から)4号機、3号機、2号機、1号機=福島県沖で2011年3月29日、本社ヘリから(30キロ以上離れて撮影)

 東京電力は22日、福島第1原発の3、4号機への電力供給が停止するトラブルが発生したと発表した。外部電源の喪失は東日本大震災による復旧後初めて。3号機の使用済み核燃料プールの冷却機能は、供給回路の一部が復旧したため4時間40分後に復旧した。21日に水位計の電源が落ちて自動停止した汚染水処理システムは22日未明に復旧したが、この影響で再び止まったままだ。

 外部電源が機能を失ったのは22日午前7時10分。外部電源の回路を多重化する工事に伴い、21日夕から3、4号機などの電源回路をいったん停止。別の回路から電源を確保していたが、回路の遮断機が何らかの原因で作動したため、供給が止まった。原因を調べている。

 電源喪失に伴い、3、4号機の原子炉内の圧力計と温度計も一時計測できなくなったほか、免震重要棟の電源も一時失われた。

 原子炉への注水は、これまでに汚染水を浄化した水が残っていたため継続した。1~3号機の窒素注入は別の電源のため継続している。このトラブルによる外部への放射性物質の漏れはないという。【蓬田正志、比嘉洋】

毎日新聞 2011年7月22日 11時28分(最終更新 7月22日 13時27分)

PR情報

スポンサーサイト検索

事件・事故・裁判 アーカイブ一覧

 

おすすめ情報