左足を伸ばしてボールをカットする藤本(中)=愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで
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名古屋グランパスは21日、愛知県豊田市のトヨタスポーツセンターで軽めの練習をし、23日の広島戦(瑞穂陸)に備えた。MF藤本淳吾(27)は前節の山形戦(17日、NDスタ)を累積警告による出場停止で、グランパスに移籍した今季初めて公式戦を欠場。気持ちも新たに復帰戦に臨む。
広島戦を2日後に控えた軽めのトレーニングで、藤本は切れのいい動きを見せた。山形戦は累積警告による出場停止だった。「(出場停止は)仕方がないこと。後半戦の大事な時期にいなくなるよりはこのタイミングで良かった」と気持ちはすでに切り替えている。「しっかり体をつくっていきたい」と、照準を合わせてきた広島戦。体調は万全に整っている。
藤本はスーパーカップの鹿島戦(2月26日、日産ス)とアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)7試合を含めた公式戦全23試合に先発出場していた。グランパス移籍後、24試合目にして初めて外から試合を見た。テレビ観戦だったため、細部を見ることはできなかった。しかし、ピッチにいるときには分かりにくい、ボールを持っていない選手の動きなどを確認することができた。「守備が安定している」とあらためて実感した。
ただ、カウンターを食らう場面もあった。その点は、パス回しを得意とする広島相手には要注意だ。「寿人君(FW佐藤)やチュンソン(FW李忠成)は一発を狙っているからカウンターは気を付けないといけない」と警戒する。
グランパスは山形戦で11戦負けなしとなり、最近は3連勝と波に乗ってきている。「大量得点をしているわけじゃないけど勝負強さは出てきている」と、チームの上昇を感じている。「チャンスをしっかりモノにできるように」。チャンスメークに神経を研ぎ澄まし、復帰となる広島戦でも勝負強さを継続する。 (伊東朋子)
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