NHK宮城県のニュース 仙台放送局
沿岸の水産資源に回復の兆し
津波で大きな被害を受け、生態系が破壊されていた宮城県沿岸部の海に、メバルなどの魚介類や海藻が再び戻ってきていることが京都大学の調査で確認され、専門家は、津波で失われた水産資源が急激に回復する兆しが見られるとしています。
この調査は、京都大学舞鶴水産実験所の益田玲爾准教授のグループが地元の漁業者の依頼を受け、気仙沼市舞根地区の沿岸部で、定期的に行っているもので、ことし5月に行った調査では、本来、生息しているはずのメバルやアイナメなどの魚が津波に押し流され、いなくなっていたほか、
海底の海藻も根元からはがされ、海の中の生態系が破壊されていることが確認されていました。
ところが、7月19日に再び研究者が海に潜り調べたところ、水深2メートルから20メートルの場所で、メバルやアイナメなどの魚が、戻ってきているのが確認されたほか、
海藻が成長を始めていることも確認されたということです。
また養殖していたホタテ貝も、津波で押し流されいなくなっていましたが、一部、生息しているのが確認されたということで、グループでは、津波で被害を受けた水産資源が、急激に回復する兆しが見られるとしています。
調査を行った益田准教授は、「
沿岸の水産資源の急激な回復が確認でき、漁業に希望が見えてきた」と話していて、今後も2か月おきに調査を続けるということです。
07月22日 12時39分
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