太陽光コストは火力の3倍 岐阜県試算

2011年7月18日 18時28分このエントリーを含むはてなブックマークLivedoorクリップに投稿deliciousに投稿Yahoo!ブックマークに登録

 東京電力福島第1原発の事故を受け、再生可能エネルギーが注目される中、岐阜県が太陽光発電のコストを独自試算し、火力発電の3倍になるとの結果をまとめた。同県は、太陽光発電による電力を電力会社が買い取る制度が負担を招くとして、ソフトバンクの孫正義社長が主導し、35道府県で発足した「自然エネルギー協議会」への参加を見送っている。

 県商工政策課の担当者は「太陽光は天候に左右され不安定でもある。良い面だけでなく、現実的に判断してほしいと思い、試算で一石を投じた」としている。

 家庭などの太陽光発電で余った電力の買い取り費用は電気料金に転嫁でき、本年度は一般家庭で月額約3〜21円が上乗せされている。岐阜県の試算では、国が2030年までの目標とする1千万世帯での太陽光パネル導入が実現した場合、累計12兆円の負担が電力会社や家庭に発生。同じ発電量を天然ガスを使う火力発電所を建設して賄うと4兆円で済むという。(共同通信)

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