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【サッカー】

INAC練習に500人のファン 沢らなでしこ組合流で大フィーバー

2011年7月22日 紙面から

 なでしこ特需で、これまで“日陰の存在”だったサッカー女子の国内リーグ(なでしこリーグ)に大フィーバーが起きた。女子ワールドカップ(W杯)ドイツ大会で初優勝した日本女子代表(愛称・なでしこジャパン)の主将を務めたMF沢穂希(32)ら代表組7人が21日、所属するINACの練習にW杯後初参加。会場となった兵庫県芦屋市内のグラウンドにファン約500人、テレビのワイドショーなど報道陣が殺到する空前のブームの中、沢らは24日に再開するリーグ戦の千葉戦(ホムスタ)に向け、フルメニューをこなした。

 得点王、MVPなどW杯“4冠”の沢を先頭になでしこ勢の動きに合わせ、以前にはありえない光景が広がった。練習時間に合わせチームバスがグラウンドに到着した瞬間からテレビカメラが密着。クラブハウスを出入りするだけでファンからは悲鳴にも似た歓声が上がった。これまで日が当たらなかった女子サッカー界に、空前のブームの到来だ。

 「ファンや報道陣が来るとは聞いていましたけどここまでとは…。カメラの人に追い掛けられて『あ〜、芸能人ってこうなんだ』って感じ。ちょっと怖かった」(沢)。これまでだったら「パラパラ程度」(クラブ広報)と散見するほどだった練習見学のファンが一気に無限大増。さすがの沢もたじろぐ注目度となったが、「自分たちで勝ち取ったもの。たくさんの方に注目していただきたい」と笑顔を見せた。

 24日の国内リーグ再開戦も盛り上がりそうだ。INACによると観客数は今季開幕節(5月3日・浦和レディース戦)の1403人が最高だが、千葉戦はその3倍超で「8000人収容のうち5000人くらいを予想している」と営業担当者。

 Jリーグと比較すれば規模は小さくやや謙虚にも映る見込み数に「もっと入るのでは?」との声も上がるが、「その場合はクローズしているゴール裏も開ける。開ければ開けるほど経費(使用料)もかかるけど…」とうれしい悲鳴も聞かれた。

 国内リーグで最も環境の整っているチームとはいえ、自前の練習場はなく、日々練習場を転々とする“遊牧民”INAC。だが、7人の代表選手を輩出してのW杯制覇とあって、大手企業からスポンサー支援の打診も受けている。クラブ首脳は「あります。ビッグです。複数です。詳しくは言えませんが」とニンマリだ。時はまさに、なでしこサマサマ、沢サマサマだ。 (上條憲也)

 

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