警察庁、新たなサイバー犯罪警戒　白書、震災も特集

　警察庁は２２日、１１年版警察白書を公表。ネットで「フィッシング」など現行法が想定していなかった新しい手口によるサイバー犯罪が相次いでいる状況や震災被災地での警察活動を特集した。地震災害を取り上げるのは９５年版の阪神大震災以来。

　サイバー犯罪では、電子メールに記載したアドレスから偽サイトに誘導してＩＤやパスワードを入力させ、個人情報をだまし取るフィッシングの手口などを解説。サイバー犯罪は、ネットの匿名性の高さなどからモラル低下が原因の可能性があると指摘した。

　震災では、ＪＲ常磐線に乗り合わせた若手警察官が津波到達の直前に乗客４０人を避難させた例など紹介。