菅直人首相の資金管理団体「草志会」(東京都武蔵野市)が相模原市の政治団体に07~09年の3年間に6250万円を献金していた問題を21日、参院予算委で山谷えり子氏(自民)が取り上げた。山谷氏は、北朝鮮による日本人拉致容疑者の親族が、この団体の関係する地域政党から今春の東京都三鷹市議選に立候補(落選)していたと指摘。菅首相は「団体が(拉致事件と)関係あることを知らなかった。そうしたことがあるのであれば、政治的関係は控えたい」と述べた。
予算委には拉致被害者家族連絡会の増元照明事務局長が参考人として出席し、横田めぐみさんの母早紀江さんが「何を信じていいか分からない」と発言したと紹介。菅首相は「拉致被害者の帰国が実現していないことは申し訳なく思う。団体が(拉致事件と)もし関係があるとすると、連携活動をしていたことについて大変申し訳なく思う」と述べた。
毎日新聞 2011年7月21日 22時01分(最終更新 7月21日 22時05分)