番付編成会議:新十両7人、再十両6人と戦後最多の昇進

2011年5月25日 11時56分 更新:5月25日 12時16分

十両昇進会見の後で記念写真に納まる(左から)碧山、隆の山、荒鷲、華王錦、天鎧鵬、千代の国、飛天龍ら新十両=両国国技館で2011年5月25日、西本勝撮影
十両昇進会見の後で記念写真に納まる(左から)碧山、隆の山、荒鷲、華王錦、天鎧鵬、千代の国、飛天龍ら新十両=両国国技館で2011年5月25日、西本勝撮影

 日本相撲協会は25日、東京・両国国技館で、7月に予定される大相撲名古屋場所(愛知県体育館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士を発表した。八百長関与で幕内、十両から計17人が引退、解雇されたことから、昇進力士は新十両7人、再十両6人の計13人となった。戦後の復員で定員が拡大された1947年夏場所の12人を上回り、戦後最多。

 協会は段階的に関取の数を元に戻すため、今回の定員は従来より4人少ない66人(幕内40人、十両26人)に抑えた。しかし、13人分の空席を埋めるため、東幕下3枚目で3勝4敗の荒鷲(あらわし)(24)=モンゴル出身、花籠部屋=を新十両、西幕下筆頭で3勝4敗の垣添(32)=藤島部屋=も再十両に昇進させた。負け越しての十両昇進は戦後初めてとなった。

 他の新十両は、碧山(あおいやま)(24)=ブルガリア出身、田子ノ浦部屋▽隆の山(たかのやま)(28)=チェコ出身、鳴戸部屋▽華王錦(かおうにしき)(32)=秋田県出身、東関部屋▽南改め天鎧鵬(てんかいほう)(26)=熊本県出身、尾上部屋▽千代の国(ちよのくに)(20)=三重県出身、九重部屋▽持丸改め飛天龍(ひてんりゅう)(26)=福岡県出身、立浪部屋。

 八百長問題で、協会は3月の春場所に続き、5月の夏場所も中止。夏場所に代え、名古屋場所の番付編成のための技量審査場所を無料公開で開催した。25日は番付編成会議に先立ち、監察委員会と審判部が合同会議を開き、技量審査場所では八百長を疑われる取組がなかったことを確認し、来場所以降も監察委員を支度部屋に配置するなど引き続き再発防止策を取ることを決めた。

 協会は26日の理事会で、名古屋場所を本場所として通常開催するか検討する。【藤野智成】

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