三越伊勢丹ホールディングスは21日、暫定規制値を超える放射性セシウムが検出された牛の肉を、グループの百貨店2店などで販売していたと発表した。大手スーパー西友も同日、許容値を超えた稲わらを食べていた牛の肉を首都圏などの157店で販売していた可能性があると発表した。
三越伊勢丹は5月28~30日に静岡伊勢丹(静岡市)で国産和牛ロース肉32.8キロを、6月22~24日には伊勢丹相模原店(相模原市)で国産和牛切り落とし29.4キロを販売。三越伊勢丹フードサービス(東京都)も6月21~22日の臨時販売会で黒毛和牛切り出し6.0キロを売っていた。
一方、西友は5月4日から27日までの間に4頭の牛の肉計126.0キロを販売。加工センターで他の肉と一緒にパック詰めされているため、どの店舗で販売されたかは不明だが、東京や神奈川など8都県のスーパー157店は可能性があるという。4頭のうち1頭の肉は、厚生労働省が暫定規制値以下だったと発表している。
毎日新聞 2011年7月21日 20時52分