2011年6月10日10時42分
海江田万里経済産業相は10日の閣議後会見で、東京電力福島第一原子力発電所の事故で被害を受けた中小企業に対し、東電が同日から賠償金の仮払いを始めることを明らかにした。
中小企業への仮払いは、6月1日に請求の受け付けを始めていた。避難区域などに事業所がある7千〜8千社を対象に、利益の減少分の2分の1を、1社250万円を上限に支払う。
賠償金の仮払いでは、東電はすでに、政府が避難や屋内退避を指示した住民5万世帯に対し、5月末までに1世帯100万円(単身世帯は75万円)を支払った。政府が出荷制限などをした農漁業者には5月末から支払いを始めている。
津波に流された自宅跡に立ち、トランペットを奏でる少女がいた。津波で母と祖母を亡くした。海に向かってZARDの「負けないで」を吹いた。