サムスン電子:日本の高性能薄膜トランジスタ特許を契約

2011年7月20日 20時19分 更新:7月20日 20時35分

 科学技術振興機構(JST)は20日、細野秀雄・東京工業大教授がJSTの支援で発明した高性能薄膜トランジスタに関する特許のライセンス契約を、韓国のサムスン電子と締結した。同社は大型や三次元型のディスプレーを開発し、2年後の製品化を目指している。

 日本の研究機関の特許料収入では、赤崎勇・名古屋大特別教授が開発し同大が権利を持つ青色発光ダイオードが約56億円で最高額。ディスプレー市場は10兆円規模といわれ、今回の特許はそれに匹敵する可能性がある。

 新しいトランジスタは、シリコンでできた既製品と違い金属酸化物のガラスを使ったのが特徴で、電子の移動効率が高くディスプレーの高解像度化を可能にした。JSTには売り上げの数%が支払われる。【野田武】

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