経済・IT【境界~技術は越える】(5)シャープの決断 「脱・亀山」生かす戦略+(1/3ページ)(2011.7.9 10:38

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【境界~技術は越える】
(5)シャープの決断 「脱・亀山」生かす戦略

2011.7.9 10:38 (1/3ページ)
会見するシャープの片山幹雄社長=6月3日、東京都新宿区

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会見するシャープの片山幹雄社長=6月3日、東京都新宿区

 6月3日、東京都内で記者会見したシャープ社長の片山幹雄(53)は厳しい表情で切り出した。「40インチ以下のテレビ用液晶パネルは作っても赤字にしかならない。もうやる気はない」

 片山は40インチ以下のテレビ用液晶パネル生産からの撤退だけでなく、自社生産のテレビ用パネルも海外から調達すると明言した。大量の設備投資を続ける韓国のサムスングループなどに押され、テレビ用液晶パネルの主戦場で“白旗”をあげた格好だ。

 40インチ以下の液晶テレビは国内の薄型テレビ出荷の7割を占める一方で価格の下落が続く。1インチあたりの価格でみると、10年間で実に10分の1に下がった。

 片山の「宣言」は、同社の大きな方針転換だが、実は今から約2年前の平成21年春、片山はもうひとつの「決意」を表明していた。

 「日本で製造して輸出する方法はもう時代遅れだ。最先端でなくなった技術は海外に移転し、地産地消を進める」

 対象になったのは「亀山モデル」で知られる液晶テレビを生産していた亀山第1工場(三重県亀山市)。16年完成の工場は、「技術の海外流出を避け、国内に最先端の製造業を残す」という会長の町田勝彦(68)の方針のもと、最新技術を徹底して秘匿していた。社長時代に液晶テレビ開発に力を注ぎ、一時は世界一のシェアを勝ち取った町田にとって、亀山はシャープの技術の象徴だった。

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