コカ・コーラ大歴史館


      
前口上:日本人なら誰でも知っている飲み物と言えば、それは「お茶」。m(__)m

      
・・・じゃなくて、コカコーラ!
     
日本人 1億2千5百万人のうちきっと1億人ぐらいは飲んだことがあるのではないでしょうか?
      もちろん、それぐらいメジャーな飲み物ですから、看板だってたくさんあるんです。
      でも、看板フリークの人には意外と冷たく扱われているんですよね。
      なぜって、あまりにたくさんあるから・・・。
      でも、でも、よ〜く観察すると結構パターンがあっておもしろいんですよ。
      それでは、時代を追ってコカ・コーラ及びその仲間たちを見ていきましょう。




日本におけるコカ・コーラの歴史

コカコーラが日本に登場するのは大正時代からです。
大正3年(1914)に詩人・高村光太郎が、詩集の中で紹介し、1925年(大正14)には、芥川龍之介が、修善寺温泉から佐佐木茂策に、「酒飲んじゃだめって言われてるもんだから、ウーロン茶とか”コカコラ”なんか飲んでいるよ。」(私が勝手にものすごく意訳しました(^○^))と手紙に書いて送っています。


でも、一般的には戦後からですよね。
戦後すぐにコカコーラの販売が開始されました。
真ん中の看板には、「飲みましょう」コカ・コーラなんてかいてありますから結構古そうですね。





 


さて昭和33年(1958) 4月に
ファンタが発売されます。
右はファンタ発売当時のポスターです。


ところで、このポスターの中にクラブソーダってありますけど皆さん飲んことありますか?どんな味がするのでしょうか?


わかりましたっ!クラブソーダって「炭酸水」なんだそうです。クラブで使うソーダと考えればいいのか!昔って、ハイボールとか、はやりましたもんね。メロウ野郎Kさん、きつねのれいさん、どうもありがとうございました。


昭和37年(1962)になるとコカ・コーラの自動販売機が登場します。
左側が半自動、右側が全自動タイプです。左側のやつは自分でドアを開けてびんを引き抜くんでしたよね。いまでも古い旅館に行くとお目にかかれるか知れません。
下に、半自動タイプを激写した貴重写真(?)を載せますので、懐かしみながらよ〜く見てください。
昔はこれが一般的だったのにねぇ。
現役引退ご苦労様です。
お金の投入口ではありません。栓抜きですよ。お金はもちろんお店の人に手で渡しました。(だから半自動なんですね。)
ここで懺悔。
いつだったかキャップの裏にあたりがあった時、友達とこの蓋をがたがたやって開けてキャップをごっそりもらってしまったことをいまここに懺悔します。お店の人ごめんなさい。
ばたんと閉めるとおばばに睨まれました。 めったに見ることのできない裏。
でも、ちゃんとマークが入っているところはさすがコカ・コーラ。



昭和39年12月 コカ・コーラホームサイズ(500ml)を発売
これは、日本でのコーラ飲料を発売した競合某社が、16オンス(約473ml)の大型びん人りコーラ(ファミリーサイズ)を50円で新発売したための対抗策と言われています。でもさすがコカ・コーラは太っ腹、競合某社より27ml多い
500mlびんを、同価格の50円で発売したんですねぇ。その競合某社とは
                             いわずとしれたですよね。

そう言えば、ホームサイズって「三杯飲んでもまだあまる!」ってコピーでしたね。
           


昭和40年(1965)10月 コカ・コーラ250ml缶製品を発売
最初に売り出されたカンはこんなのだったんですね。
ちっちゃな缶切で引っ掛けて開けるやつ。もちろん2つ穴を開けないと出てきません。
しかし、こんなの見たことないぞぉ。


 さて、昭和40年代にはいると、コカ・コーラは怒涛のキャッチフレーズキャンペーンに打って出ます。
 ばーっと並べますから懐かしがってください。


昭和41年(1966)5月    ”スカッとさわやかコカ・コーラ”・・・名コピーですね。
                  コカ・コーラの愛称を「コーク」にしました。
                 だけシリーズ” →”意見が合うのはコカ・コーラだけ”
                             ”ハッピーエンドに終わらせるのはコカ・コーラだけ”


昭和42年            コカ・コーラの愛称、コークを導入した”コーク”キャンペーンを展開した。
                    ”コーラ飲料はたくさんあっても、コークと呼べるのはコカ・コーラだけ”
                    ”コーラじゃなくコークと呼びましょう”とアピールする差別化戦略。
                    ”コークと呼ぼうコカ・コーラ”キャッチフレーズ導入
昭和43年(1968)       テレビCMにフォー・リーブズ、ワイルド・ワンズ、ピンキーとキラーズを起用。
昭和45年(1970)12月    CMにデユークエイセスを起用、”Big New Life”キヤンペーン。
昭和46年(1971)01月    CMに”The Real Life”シリーズ。

46年に丸から四角にロゴマークが変わりました。 うするとこんな丸いやつは、だいたい今から30年前の看板と言うことなんですねう〜、歴史の重み。 捨てられていてもかわいいぞ看板。でも、「スカッとさわやか」がちょっと悲しい。



昭和48年(1973) 12月    ”コカ・コーラうるおいの世界”キヤンペーンを実施。
                  ”こんにちは!美しい日本”キヤンペーンを開始。
昭和49年(1974)12月     コカ・コーラ1リットルびん製品を発売。・・・中学生のとき、どうしてもこれ
                   全部飲めませんでした。
                   今、ビールなら1リットルなんて楽勝楽勝大楽勝なのにどうして?
昭和51年(1976)10月    “Come on in.Coke”キヤンペーン開始。
             
   

昭和56年(1981)4月      “Yes Coke Yes”キヤンペーン開始。
                   

  
スプライトもすっきりしていていいですね。 
   

そしてこのころ、自分にとっては画期的なアクエリアスが発売されました。
スポーツをした後、ごくごくごくごくとよく飲んだものです。
これはめったに見られないアクエリアスの自販機。もちろん現役です。

昭和60年(1985)3月      “Coke is it”キヤンペーン開始。
昭和62年(1987)4月       “I feel Coke.”キヤンペーン開始。
平成3年(1991)3月       ”コカ・コーラさわやかになるひととき”キャンペーン開始。
平成5年(1993)2月       新スローガン”ALWAYS COCA-COLA”。


いやぁ、こうやって見るとコカ・コーラのイメージ作戦と言うのはなかなすごいですね。
みんな記憶に残っています。皆さんはどうですか?



最後にとても大きな疑問が残ってしまいました。

上の2つの写真を見比べてください。古いタイプのコカ・コーラのコピーはみんな「DRINK」なんですよ。
これは和訳すれば、「飲みましょう。 コカ・コーラ」または、「飲め!コカ・コーラ」(^○^)です。
それがいつの頃からか「Enjoy!」に変わっているのです。和訳すれば・・・。っいいか。(^○^)
一体、いつからこう変わったのでしょう?
どなたか博識の方、または、コカ・コーラ関係の方教えて頂けないでしょうか?