EU 核廃棄物処分計画求める
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EU 核廃棄物処分計画求める

7月20日 8時6分 twitterでつぶやく(クリックするとNHKサイトを離れます)

国際的な課題となっている使用済み核燃料など核廃棄物の最終処分について、EU=ヨーロッパ連合は、地下深くに貯蔵するなど、処分計画の策定を加盟国に義務づけることを決めました。

19日、EUが決定した規則では、EUに加盟する27か国に対し、原子力発電所で使われた使用済み核燃料など放射性廃棄物について、最終処分するための施設の建設に向けた具体的な計画を、2015年までにヨーロッパ委員会に提出することを義務づけています。出された計画は、ヨーロッパ委員会が必要に応じて見直しを求めることができるほか、関連する情報は一般にも公開され、各国で市民が計画の決定過程に参加できるように求めています。核廃棄物をいかに安全に最終処分するかを巡っては、フィンランドなどで地下深くに貯蔵する施設の建設計画が進んでいますが、現在稼働している施設はなく、国際的な課題になっています。EUは、今回の規則によって、核廃棄物を安全に管理することについて世界の先駆けになるとしており、具体的な最終処分計画の検討を進めている日本など原子力発電を行っている各国にも影響を及ぼすことになりそうです。