放射性セシウム汚染わら肉牛流通問題 岩手県で81頭出荷 流通判明は1,400頭以上に
高濃度の放射性セシウムを含んだわらを食べた牛の肉が流通している問題が拡大している。岩手県で81頭の肉牛が出荷されていたことなどが新たにわかり、流通した肉牛は、1,400頭以上となった。
岩手県では、一関市と藤沢町の農家で採取した稲わらから、最大で国の基準の40倍を超える放射性セシウムが検出され、これらの稲わらを食べた肉牛81頭が、すでに岩手県内、東京、神奈川県に出荷されていたことがわかった。
肉の一部は、すでに消費されているとみられている。
また、静岡・富士宮市の畜産農家が、宮城県の農家から購入した餌用の稲わらからも、基準値を超える放射性セシウムが検出され、148頭が大阪府などに出荷されていた。
ほかにも宮城県から、汚染された稲わらを食べた肉牛200頭が出荷されたほか、島根県で、汚染された稲わらを食べた肉牛が販売されていたことなどがわかり、FNNのまとめで、肉の流通先は43都道府県、数は1,400頭以上となった。
(07/21 06:12)