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【政治】

「原発輸出 再議論を」 首相 3次補正、大規模強調

2011年7月21日 夕刊

 参院予算委員会は二十一日午前、菅直人首相と全閣僚が出席し、東日本大震災の被災者支援策を盛り込んだ二〇一一年度第二次補正予算案の基本的質疑を行った。首相は政府の新成長戦略の柱になっている原発の海外輸出について「今回の事故を受け、より安全性を高めて進める考え方がベースだが、もう一度きちんとした議論がなされなければならない段階にきている」と述べ、再議論が必要との考えを示した。

 首相は二次補正について「復興に先だっての予算という位置づけだ。どうしても急いでやらないといけないことは盛り込んだ。これで終わりではない」と強調。「本格的復興では相当大きな補正予算を組む。復興債を出し、最終的な償還をどうするか与野党で議論も必要だ」と述べ、第三次補正予算案は復興債を財源に大規模な額で編成する方針を示した。

 また、海江田万里経済産業相は節電要請に関し「命を守ることが損なわれてはならない。病院などは外しているが、きめ細かい措置が必要だ」と述べ、要請対象を精査していく考えを強調した。

 同委員会では、首相の外国人献金問題をめぐり、自民党が献金を返却した際の領収書提出を求めたのに対し、首相が難色を示したため、野党側が反発し、審議が一時中断した。

 

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