号外 (7月21日)
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【北陸発】放射性廃棄物 映画で問う 富山で30日 観客同士の意見交換も2011年7月20日 原発に依存した暮らしを問い直すフォーラム「十万年後の安全と3・11後のくらし方を考える」が三十日、富山市の映画館フォルツァ総曲輪で開かれる。(大野暢子) 原発から出る高レベル放射性廃棄物の永久処分場をテーマにしたドキュメンタリー映画「十万年後の安全」を県内で初めて上映。評論家の平井玄氏を交え、観客同士が映画の感想や原発への意見を交換する。 映画の舞台は、フィンランドに建設中の世界初の放射性廃棄物永久地層処分場。半永久的に放射性物質を出し続ける廃棄物を、自然災害や人災の影響の及びにくい地層深くに埋める施設で、十万年間保持できるとされる。 処分場を開封することの危険を十万年後の子孫に確実に伝える方法に悩む専門家らの姿も映し出されている。 二〇〇九年の作品だが、福島第一原発事故後、首都圏を中心に上映する映画館が急増。先月までに全国七十館以上に広がった。 フォルツァ総曲輪で働く棚元裕重子さん(39)が富山での上映を発案した。周囲の目を気にして放射能への不安を口に出せない人が福島で多いと人づてに聞き「不安や疑問を共有できる場所をつくりたかった」と話す。 フォーラムの実行委員長で、福島などで脱原発の活動に取り組む富山大経済学部の小倉利丸教授は「原発は安全かという議論がよく聞かれるが、どんなに安全でも放射性廃棄物の問題は解決できない。映画をきっかけに考えてほしい」と呼び掛けている。 三十日午前十時半と午後二時四十分の二回上映。フォーラムは午後四時二十分から。 参加費は映画鑑賞とフォーラム参加で千八百円(フォーラムのみ参加は五百円)。詳細は棚元さん=電080(4259)1110=へ。 PR情報
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