2011年7月20日 18時5分
共産党の志位和夫委員長は20日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で講演し、政府が東京電力福島第1原発事故の収束に向けた「ステップ1」の達成を宣言したことについて「(原子炉の)安定的冷却とはほど遠く、根拠のない楽観論を振りまくことは許されない」と批判した。志位氏は理由として(1)高濃度放射性汚染水処理システムはトラブル続き(2)原子炉と核燃料の状態が不明(3)汚染水が地下水として拡散する危険--などを挙げ、「政府は最悪の事態を想定し、なし得るすべてのことを責任を持って実行すべきだ」と強調した。