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【社会】

ウイルス作成罪を全国初適用 警視庁、大垣の男を逮捕

2011年7月21日 11時30分

 パソコンを機能不全にするウイルスを、ばらまく目的で保管したとして、警視庁サイバー犯罪対策課などは21日、不正指令電磁的記録保管容疑で、岐阜県大垣市八島町、無職川口靖博容疑者(38)を現行犯逮捕したと発表した。

 同課によると、逮捕は17日で、14日に施行された改正刑法のコンピューターウイルス作成罪を全国で初めて適用した。

 逮捕容疑では、17日、自宅のパソコンに正当な理由なく、ウイルスを保管したとされる。同課によると、川口容疑者はファイル共有ソフト「シェア」を使い、ウイルス入りのファイルを不特定多数がダウンロードできる状態にしていた。

 川口容疑者は「ウイルスをばらまくため持っていた」と容疑を認めている。同課は、このウイルスの感染で、少なくとも1900人が被害に遭ったとみている。

 このウイルスは、感染したパソコンのメモリーの空き容量に、約1000個の画像などのファイルを書き込み、「ホームページを開きなさい」などと不正な指令を出し続けてパソコンを動かなくする。

 2007年から自分でウイルスを作り、昨春からばらまいていたとみられる。「ファイル共有ソフトの利用者のモラルのなさに腹が立ち、警告を与えたかった」と供述しているという。

(中日新聞)

 

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