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【サッカー】

19年日本W杯 沢が招致!! 40歳母国開催でも金

2011年7月20日 紙面から

帰国して大勢のファンの出迎えを受ける沢(中)ら「なでしこジャパン」=成田空港で(嶋邦夫撮影)

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 サッカーの女子ワールドカップで初優勝した日本女子代表「なでしこジャパン」が19日、ドイツから成田空港に帰国した。9月には来年のロンドン五輪出場を懸けたアジア最終予選があり、新たな目標に向けて再出発する。日本サッカー協会の小倉純二会長は、なでしこの快挙も受け、2019年女子W杯の日本開催に立候補することを表明。なでしこジャパンの主将のMF沢穂希は、ロンドン五輪の金メダル獲得、W杯日本招致への全面協力を約束した。

 顔は笑っていたが、眼光は鋭かった。主将のMF沢穂希(32)=INAC=は、日本サッカー協会の小倉会長が2019年女子ワールドカップ(W杯)の招致を表明したことに触れ、「日本サッカーにお世話になってきたので、役立つ仕事ができれば。力になれれば」と話した。

 偉業の歓喜に浸るのはほんの一瞬。W杯招致へピッチ外でもリーダーシップを発揮する決意表明だ。「女子サッカーのために良いアイデアがあれば(小倉)会長に言っていきたい。若い人は難しいかもしれないけど、自分からは言えるかな」。女子サッカー界の発展のためなら、労苦もいとわず一肌脱ぐ“女気”。40歳現役プレーヤーか、監督かスタッフか、それとも大会委員長か。いずれにしても、「世界の沢」という唯一無二のニッポンブランドが「顔」になるのは間違いない。

 もっとも、8年後の夢を見据えながら、次なる目標への道筋ははっきりとしている。原動力は、満たされることがない勝利への渇望感。「人間は欲が出るもので、金メダルを前にすると五輪でもメダルを取りたくなる。五輪でも金メダルを取るのが、今の目標です」。そう言うと、最後にこう続けた。「そして、日本で(女子の)W杯ができる日が来たらいいなあと思います」

 座右の銘は、「夢は見るものではなくかなえるもの」−。どんな障壁が立ちはだかっても立ち向かうのが沢穂希の流儀だ。代表入りから18年目。悲願だった世界の頂点を見ても、「なでしこクイーン」の夢が尽きることはない。 (松岡祐司)

 

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