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【プロ野球】阿部 サヨナラ打 巨人何とか勝った2011年7月21日 紙面から ◆巨人2−1中日
決めた。歓喜のウオーターシャワー。輪の中心には阿部がいる。巨人が今季2度目のサヨナラで延長10回の激闘にケリをつけた。1死満塁。岩瀬のスライダーをとらえた打球は右翼フェンスまで一直線。「サイコーです!」。通算10度目のサヨナラ安打は前半戦を締めくくる一撃。主将が言葉を弾ませた。 勝ちと引き分けでは大違いだった。1点リードの9回。無失点の先発ゴンザレスが「あと1人」の2死二塁で降板指令を受けた。左腕山口を通算27打数9安打と苦手の森野にぶつけたが、結果は四球。続く和田にも続投を命じ、同点の内野安打を許してしまった。この不可解な継投が結果として劇的決着を呼んだ。しかし、本来なら9イニングで終わらせなければならない展開。“演出家”の原監督は「(ゴンザレスを)9回にいかせた時点で、走者を置いた状況で助けられるのは山口と久保しかいないと決めていた。しかし、もう少し山口も自分を信じないといけないね」と左腕への不満を口にした。 引き分けで終わっていれば最悪の試合になるところだったが、勝利がすべてを吹き飛ばした。チームの危機を救った阿部は「理想は1−0で勝つことだったけど、中日は強くて粘りがある。疲れた。とにかく疲れたよ」と苦笑い。2カード連続の同一カード勝ち越しで借金6。巨人の低迷を象徴するようなドタバタの末のサヨナラ劇だった。 (井上学) PR情報
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