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【プロ野球】ダル、マー君に投げ勝った 前半戦で13勝目2011年7月21日 紙面から
◆日本ハム3−1楽天最後の114球目は151キロの真っすぐだった。高須のバットが空を切ると、拳を握り、力強い雄たけび。頂上決戦に、堂々と投げ勝った。日本ハムのダルビッシュが楽天・田中との投げ合いを制し、1失点完投勝利で13勝目。自身5連勝で前半戦を締めくくり、チームを2年ぶりの首位ターンに導いた。 「相手はまったく気にしていない」と話していた田中との対決。それでも試合後は「すごく球も良いし、コントロールも良い。でももっと身体能力をつけないとね」と、3失点完投負けとなったマー君をちゃかしてみせた。2009年8月以来、4度目となる田中との先発対決。平日にもかかわらず、日本ハムの主催試合では04年の北海道移転後最多となる4万4826人が詰め掛けた。さらにネット裏にはレイズ、ヤンキース、エンゼルス、インディアンス、メッツ、パイレーツ、Dバックスなど8球団のメジャースカウトが集結。右腕の一挙手一投足に熱視線を送った。 大きな注目を集めた一戦。2回に3安打を集められ、先手を許したのはダルビッシュだった。だが、そこから格の違いを見せつけた。「少し焦ったけど、冷静に2点目を防ごうと思った」。後続を断つと、3回以降は直球とスライダーのシンプルな配球で楽天打線をわずか1安打に封じた。最速は154キロ。ヤンキースの紀田彰一スカウトも「今はまだコメントする時期ではないが、報告はしている。今年はずっと良いですね」と脱帽する圧巻の投球だった。 チームはちょうど、シーズンの半分となる72試合を消化。その時点での13勝。単純計算するならシーズン26勝ペース。少なくとも、20勝到達はかなり視界良好となったといっていい。ダルビッシュ自身も「あまりにも勝っているので、ちょっと信じられないですね」と目を丸くする快進撃。後半戦も止まる気配はまったくない。 (臼杵秀之) PR情報
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