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“居酒屋葬”献杯で原田芳雄さん送り出す

 タクシーで駆けつけ、小走りで原田芳雄さんの自宅へ駆け込む桃井かおり=東京都渋谷区(撮影・出月俊成) 
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 タクシーで駆けつけ、小走りで原田芳雄さんの自宅へ駆け込む桃井かおり=東京都渋谷区(撮影・出月俊成) 

 上行結腸がんから併発した肺炎のため19日に71歳で亡くなった俳優・原田芳雄さんの葬儀が仲間たちの手による“居酒屋葬”になることが20日、分かった。関係者によると、俳優仲間らは葬儀で献花の代わりに献杯をする予定。仲間を集めて自宅で飲み会を開くのが好きだった原田さんを“いつもの形”で送り出すという。衝撃の死から一夜明けたこの日は桃井かおり(60)、石橋蓮司(69)や勝村政信(48)ら“芳雄会”の仲間が原田さんの自宅を訪れ、葬儀の準備に奔走した。

  ◇  ◇

 仲間を大切にしていた原田さんが仲間に見送られて旅立つ。

 関係者によると、葬儀は通常の献花ではなく、祭壇に向かって杯を掲げる献杯の形を取るという。俳優仲間たちの兄貴分的存在で、若手、ベテラン、男女を問わず自宅に集めては飲み会(通称・原田居酒屋)を開いていた原田さん。最後は桃井、佐藤浩市(50)、阪本順治監督(52)ら仲間たちが大好きなお酒で送り出そうというのだ。

 一般のファン向けには通常の献花台が用意されるが、それとは別に用意された最後の“原田居酒屋”で仲間たちは遺影に向かい酒を酌み交わしながら思い出を語ることになりそうだ。都内の自宅では20日、映画関係者と親族が原田さんの最後の舞台の演出を話し合い、準備を進めた。別の関係者も「(式場は)原田芳雄らしいものになります」と“お別れの宴”となることを示唆した。

 会場には原田さんの出演シーンなどを集めた写真も展示される。自宅からは、原田さんの代表作「竜馬暗殺」の特大パネルが、青山葬儀所へと届けられた。このパネルのほかに、遺作「大鹿村騒動記」のオフショットやNHKの主演ドラマ「火の魚」のシーン写真、原田さんがお気に入りだったポスターなどが飾られるという。

 生前の原田さんの人望を表すように、自宅にはこの日も多くの仲間が弔問に訪れた。午後2時半ごろ、家族を伴って姿を見せた勝村は、年末に原田さんの自宅で行われていた恒例のもちつき会を取り仕切っており、原田さんに公私にわたり面倒を見てもらっていた1人。普段着で写真らしきパネルを持ち込み、自宅を出たり入ったり。身内のようにして葬儀の準備を手伝っていた。

 また桃井、石橋、阪本監督も2日連続で弔問に訪れた。夜7時ごろタクシーで駆けつけた桃井は紙袋を手に足早に邸宅の中へ駆け込んだ。ほかにも地井武男(69)、村井国夫(66)、小野武彦(68)、高橋克典(46)ら俳優仲間や落語家・笑福亭鶴瓶(59)らがお別れに訪れていた。

(2011年7月21日)

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