肉牛農家の餌の稲わらから国の目安を超えた放射性セシウムが検出された問題で、20日、新たに静岡県などでも目安を超えた稲わらが確認され、こうした地域は10の県に広がっています。稲わらの多くは宮城県内の業者から仕入れたもので、各自治体は引き続き調査を進めています。
この問題は、福島県などで肉牛に与えていた餌の稲わらから国の目安を超える放射性セシウムが相次いで検出されたものです。20日、新たに静岡県富士宮市の農家で、牛に与えていた稲わらを調べたところ、国の目安のおよそ7倍の放射性セシウムが検出されました。さらに、秋田県や岐阜県などでも目安を超えた稲わらが確認され、こうした地域は、岩手県、秋田県、山形県、福島県、新潟県、群馬県、埼玉県、静岡県、岐阜県、茨城県の、10の県に広がっています。稲わらの多くは宮城県内の複数の業者から仕入れたもので、各自治体は引き続き調査を進めています。一方、こうした農家から出荷された牛の肉の流通先は、鳥取県と沖縄県を除く全国45の都道府県に広がっています。