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なでしこが五輪招致の切り札になる。2020年五輪の東京開催を目指す石原慎太郎都知事(78)が20日、サッカー女子W杯で世界一に輝いた日本代表の佐々木則夫監督(53)、DF鮫島彩(24)、DF熊谷紗希(20)らの表敬訪問を受けた。国や日本オリンピック委員会(JOC)幹部を罵倒した石原知事だが、彼女らの功績には最敬礼。五輪招致には地元民の支持が不可欠で「なでしこの活躍を東京で見たい」という機運の高まりが、石原知事の悲願を後押しする。
なでしこの目が点になった。和やかに始まった式典。「本当にありがとう。それに尽きる」。女子サッカーの偉業に感服した石原知事は、マイクを持って頭を垂れた。だが…。選手の凱旋パレードが行われなかったことに触れると、口調は一気にヒートアップした。
「国もバカだし東京都もバカ。なんですぐに銀座でパレードをしないんだ。そんなボケナスの国はない。バカばっかりの国になっちゃった」とまくし立てた。そして、会場にJOC関係者を見つけると「JOCもしっかりしろ! JOCもバカ。こんなこっちゃ、オリンピック(招致に)勝てないぞ。選手に顔向けらんねーよ」と矛先が向けられた。
東京都は昨年、約150億円の活動資金を使った2016年五輪招致に失敗。そして16日に20年五輪招致に再挑戦することを表明した。13年9月に正式決定する招致レースは勝ちたい。そこで「なでしこジャパン」の活躍が切り札に浮上しているという。
JOC幹部は「いやあ、大丈夫です。慣れてますから」と人前で罵倒されたことに苦笑いを浮かべながら、「重要なのは支持率。それを7割まで上げていくことが目標。なでしこの活躍は大きいよ」と明かした。16年招致の最大の敗因は、立候補都市中最低の55・5%にとどまった開催地住民の支持率。今回は7割以上に上げることが至上命題だ。「東京で沢や宮間が欧米の列強と戦うところを生で見てみたい」「あの感動をもう一度」―。そんな世論を誘導してほしい。空前絶後の「なでしこフィーバー」にすがる思いだ。9月から始まる五輪最終予選も「できる限り支援する」と約束した。
「日本の男どもは、総理大臣もそうだし、オレもダメだし、みんなダメだ。やっぱり女は根性ある」。知事は最後まで怪気炎をあげたが、「たくさんの方と喜びを共有できたことがうれしかったです」(鮫島)と、あくまでも可憐(かれん)ななでしこ。首都もスポーツ行政も、彼女らの双肩に乗っかろうとしている。
◆2016年東京五輪招致の失敗 09年10月のIOC総会で、東京は1次選考を通過したリオデジャネイロ、シカゴ、マドリードの3都市と開催都市を争ったが、2回目の投票で最下位となり落選。決選投票でマドリードに勝ったリオが開催権を獲得した。敗因に挙げられているのが、4都市で最も低かった開催地住民の支持率。東京は55.5%で、リオは84.5%、マドリードは84.9%、シカゴでも67.3%だった。
(2011年7月21日06時05分 スポーツ報知)
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