ことし、熱中症で病院に搬送された人は、すでに2万人を超えて、去年の3.5倍に増えていることが分かりました。熱中症とみられる症状で亡くなった人は少なくとも89人に上っており、総務省消防庁などでは、平年より早く梅雨明けし厳しい暑さが続いたことが原因とみて、一層の注意を呼びかけています。
総務省消防庁によりますと、ことしに入って今月17日までに熱中症で病院に搬送された人は、すべての都道府県で合わせて2万128人と、すでに2万人を超えました。これは、去年の同じ時期の3.5倍に上っており、都道府県別では▽愛知県が最も多く1751人で、▽東京都が1583人、▽埼玉県が1563人、▽大阪府が1139人などとなっています。さらに、熱中症とみられる症状で亡くなった人は、30の都府県で少なくとも89人に上っていて、65歳以上の高齢者が72%を占めているほか、60%近くが自宅など屋内で熱中症になっています。総務省消防庁などでは、平年よりも早く梅雨明けしたことに加え、体が暑さに慣れていない時期に各地で猛暑日が続いたことなどが原因とみて、一層の注意を呼びかけています。