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松尾悲痛…死の5日前にお見舞い

囲み会見で故原田芳雄さんとの想い出を語る松尾貴史=都内(撮影・開出 牧)
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囲み会見で故原田芳雄さんとの想い出を語る松尾貴史=都内(撮影・開出 牧)

 個性派俳優の原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前9時35分、上行結腸がんから併発した肺炎のため、都内の病院で死去した。71歳だった。面倒見の良かった原田さんの東京・渋谷区内の自宅には、俳優仲間が続々と駆けつけた。

  ◇  ◇

 原田さんと30年以上のつきあいがある松尾貴史(51)は、デイリースポーツの取材に「すべてにおいて引っ張ってくれた人。あまりにも喪失感が大きいです」とショックを隠さなかった。

 15日にお見舞いへ行ったのが最後となった。病室の原田さんは、うつらうつらと眠そうにしながらも、松尾を認識し、手を握りながら約1時間、「大鹿村‐」の話などをしたという。退席の際には呼び止められ、「しんご(=古今亭志ん五さん。昨年9月に結腸がんのため死去)のようになるなよ」と、松尾の体調を気遣ってくれたという。

 原田さんとタモリが遊んでいるところに20代の松尾が出くわし「おなかがすいてたら飯でも食いにおいで」と電話番号の書かれたコースターを渡されたのが出会いだった。

 空腹に困った松尾が番号へ電話をすると「天ぷらを揚げてやるから、おいで」と優しく自宅へ招かれたという。「これから頑張ろうという人を支えてくれる。上から物事を言わない方でした」と松尾。読書家で博識の原田さんとは映画、落語、時事などあらゆる話題を語り明かしたという。「原田さんの体調は日々変わっていたが、昨日はまた持ち直したと聞いていたのに…」。そう言って、言葉を詰まらせた。

(2011年7月20日)

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