個性派俳優の原田芳雄(はらだ・よしお)さんが19日午前9時35分、上行結腸がんから併発した肺炎のため、都内の病院で死去した。71歳だった。面倒見の良かった原田さんの東京・渋谷区内の自宅には、俳優仲間が続々と駆けつけた。
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「お帰りっー」‐。入院先で息を引き取った原田さんが午後3時ごろ、都内の自宅へ戻ると、女優の大楠道代(65)、俳優の石橋蓮司(69)、金山一彦(43)ら「原田居酒屋」の常連俳優たちが、いつものように大きな声と拍手で主人の帰りを出迎えた。
面倒見のいいことで知られた原田さんの自宅には、毎晩のように多くの仲間が訪れ、酒を酌み交わしながら映画や演技の話に花を咲かせた。いつしか自宅は、「原田居酒屋」と呼ばれ、原田さんが帰宅すると、勝手に冷蔵庫を開け、自身が出演していない作品の打ち上げが行われていたこともあったという。
原田さんは生前「仕事が一段落すると集まってくる。夜中だって『まだ、やってますか?』って連絡が来る。うちは大抵の種類の酒があるから、まるで居酒屋ですよ」と苦笑いを浮かべていた。
その自宅には、続々と原田さんを慕う“常連客”が駆けつけた。佐藤浩市(50)、柄本明(62)、桃井かおり(59)、松田美由紀(49)…。多くの俳優仲間が訪れ、“主人”と対面を果たした。
3日にフジテレビ・関西系で放送された「ボクらの時代」では、「最後に残るのは人間関係しかない。それ以外は何も残らない」と話した。12月28日には、自宅でのもちつき大会が恒例となっており、妻夫木聡(30)ら若手俳優や近所の住人まで数百人が集まった。
この日も原田さんが“帰宅”すると、自宅リビングでは「原田居酒屋」が開店。瓶ビール2ケースが運び込まれ、夜には関係者が焼酎や缶ビール、氷を次々と持ち込んだ。リビング横の和室で静かに眠る原田さんにキスをしようとした常連客まで現れ、さすがに注意されたという。
原田さんの役者魂を引き継ぐために、原田さんの役者人生を語り合うために、原田さんの人柄をしのぶために、「原田居酒屋」の常連客たちは原田さんの枕元で酒を酌み交わし続けていた。
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