デイリースポーツオンラインDaily Sports Online

　「巨人２‐１中日」（１９日、Ｈ新潟）

　ようやく壁を乗り越えた。巨人・内海がリーグ最速の１０勝目。６月１８日に９勝目を飾って以来、５度目の挑戦で２年連続となる２桁勝利をつかみ取った。新潟のＧ党から、大歓声を浴び「めちゃくちゃうれしい。何としても１０勝目をつけて後半戦に行きたかった。良かったです」と、満面の笑みを浮かべた。

　女房役の阿部が「スピードガンがぶっ壊れているんじゃないと思うほど、速かった」と絶賛するほど、直球が走っていた。最速は１４７キロ。オフから続ける走り込みや、体幹トレーニングで鍛えた成果だった。内海は「阿部さんは壊れていると言ったけど、壊れてません」と胸を張った。

　打線の援護に恵まれず、１０勝目が遠かった。昨季も夏場に失速した苦い経験があるが「内容が去年よりいい。今年は勝てなくてもゲームを作れている。これを続けていけば勝ちがつく」と自身に言い聞かせていた。

　防御率も１・５０となり、リーグトップ。原監督は「後半戦も柱として、投げて欲しい」と期待を寄せる。頼みの左腕は「後半、勝てないと前半のがんばりが無駄になる。調子を維持してがんばります」と誓った。