なでしこジャパンが米国を破り世界一に輝いたサッカー女子W杯決勝戦で、フジテレビ系で生中継された後半部分1時間30分(18日午前5時~6時30分)の平均視聴率が関東地区で21・8%(関西地区19・4%、いずれもビデオリサーチ調べ)だったことが19日、分かった。瞬間最高は午前6時24分、MF沢穂希(32)の優勝インタビュー時で27・7%(同27・9%)。同試合はNHKのBS1でも生中継され、午前5時からの平均視聴率は10・7%と2桁を記録した。
歴史的瞬間を見逃すまいと、早朝から驚異の視聴率を記録した。18日午前3時45分(日本時間)にキックオフした日本―米国戦。18日の視聴率扱いとなる午前5時からの関東地区の平均視聴率は、フジテレビ系で21・8%、NHKのBS1で10・7%。合わせると32・5%だった。NHKのBS1で10%を超えたのは、08年のBS視聴率調査開始後初めてで、過去最高となった。
18日が祝日ということで、多くの視聴者は出勤のために起きたのではなく、なでしこジャパンの快挙を目撃するためにテレビをつけたことになる。ピークは午前6時24分、瞬間最高27・7%をたたき出した。1得点し、大会MVPと得点王に輝いた沢がインタビューを受けている場面だった。
同じ時間帯のサッカー中継では、06年ドイツW杯1次リーグで、男子の日本代表がブラジルに1―4で敗れた試合がある。NHK総合で生中継され、6月23日午前5時から同6時までの平均視聴率は37・2%だった。男子には及ばないが、11日から18日の全番組の中で視聴率1位だった。
フジテレビ系の18日午前3時35分から午前5時までは、平均視聴率11・8%(関西地区11・2%)。NHKのBS1では同3時40分から同5時までが7・6%だった。試合は後半24分に米国が先制し、2―2で延長戦、PK戦までもつれた。試合の盛り上がりとともに視聴率が上昇した。
3大会連続で、女子W杯を中継しているフジテレビの松岡正修プロデューサーは「世界一という歴史的な瞬間を放送できたことを、非常にうれしく思っています。制作者冥利に尽きることだと思います」とコメント。実況した青嶋達也アナウンサーは「想像をはるかに上回る、多くの視聴者・サポーターのみなさまと共有することができ、実況アナとして、こんなにうれしいことはありません」と話した。
[2011/7/20-10:45 スポーツ報知]