日本のものづくり、テーマに そごう・西武がPB、山形企業とのニット…

2011.7.20 05:00

そごう・西武のPB「リミテッド・エディション」の秋物新作発表会=19日、東京都豊島区

そごう・西武のPB「リミテッド・エディション」の秋物新作発表会=19日、東京都豊島区【拡大】

企業の注目ニュース

 そごう・西武は19日、衣料品や雑貨のプライベートブランド(PB)「リミテッド エディション」の秋物新作を発表した。百貨店業界で衣料品の不振が続くなか、リミテッドは売上高を順調に伸ばしている。3年目となる今シーズンは「日本のものづくり」をテーマに、アイテムを拡充し、価格を広げることで、さらなる顧客の取り込みを図る。

 衣料品は、日本のものづくりに焦点を当て、ニット製品は、伝統的な産地である山形県寒河江市の佐藤繊維とコラボレーション。ダウンジャケットは、国際大会のスポーツウエアなどで実績のある岩手県のデサント水沢工場と組んだ。価格帯はニットが1万1000~2万2000円、ダウンジャケットは6万9000~8万円。

 また東京コレクションなどで活躍する5人の若手デザイナーによるオリジナル商品も展開する。価格は2万~9万円。

 これまでより高価格帯の商品もあるが、同社商品部の望月章宏・商品開発担当は「少量生産だからできる日本のものづくりは、百貨店がリードすべき商品開発の一つ」と意欲を示した。

 西武池袋本店では、“働く女性”をターゲットに、リミテッドのスーツやビジネス向け雑貨などを集めた売り場「@オフィス」を開設する。リミテッドの売上高は初年度の2009年度が18億円、10年度は55億円で、11年度は80億円を目指す。

注目サイト